令和の技術で大正時代の東京を構築!? 映画『リボルバー・リリー』行定勲監督のこだわりで再現されたモダンな街並み

文芸・カルチャー

PR 更新日:2023/8/17

リボルバー・リリー
(C)2023「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズ

 綾瀬はるかが主演を務める映画『リボルバー・リリー』が、2023年8月11日(金)より公開される。作中には大正時代のモダンな町並みが再現されており、その一つ一つに監督・行定勲の並々ならぬこだわりが隠されているという。

 物語の舞台となるのは、1924年の帝都・東京。欲望をむき出しにした男たちがはびこる不完全な世界で、綾瀬扮する元敏腕スパイ・小曽根百合がリボルバー銃を手に未来を切り開いていく――。

 幅広い世代から絶大な支持を得ている綾瀬が“史上最強のダークヒロイン”という新境地を開拓すると銘打たれた同作。彼女のほかにも長谷川博己、ジェシー(SixTONES)、羽村仁成(Go!Go!kids/ジャニーズJr.)、シシド・カフカ、古川琴音、清水尋也、佐藤二朗、吹越満、内田朝陽、板尾創路、橋爪功、石橋蓮司、阿部サダヲ、野村萬斎、豊川悦司といった豪華な顔ぶれが名を連ねている。

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 一方で物語の詳細や綾瀬を除くキャスト陣の役柄は、今のところほとんど明かされていない。『GO』や『世界の中心で、愛をさけぶ』を始めとした多くの名作映画を世に送り出した行定監督の手によって、いったいどのようなストーリーが紡がれていくのだろうか。

 そんな謎多き『リボルバー・リリー』について明かされている数少ない情報のうち、ひときわ注目されているのがリアルに再現された大正時代の風景だ。行定監督の頭を大きく悩ませた部分らしく、地方ロケなどを繰り返して大規模なセットを作り上げたという。

リボルバー・リリー

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 特にこだわっているのが、主人公・百合たちの暮らす東京・玉の井。現在で言う東京都墨田区東向島五・六丁目および墨田三丁目に該当する場所だ。百合たちが営む「ランブル」だけでなく、玉の井の街をまるごとスタジオ内に建てて再現している。実際に川の水を引いたり、建物の2階まで人が入れるようになっていたり、植物が植えられていたりと、本当に人々が生活しているような街並みが作られた。また、行田や熊谷の商店街を再現するため、オープンセットに組まれたタバコ屋や駄菓子屋などの店舗は細部まで丁寧に表現されている。

リボルバー・リリー

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 銀座の街並みについては、再現できる部分は再現し、そうでないところにはVFX(視覚効果)を活用している模様。実際に撮影した映像をベースにしつつ、現実には存在していなかった風景や建物をCG技術を、海軍省の外観にはミニチュアを用いて合成することで、脚本の世界観に沿った大正時代が構築されているのだ。国内だけでなく海外のVFXプロダクションにも依頼したとのことで、誰が見ても作品の世界観に没入できる仕上がりになっているという。

リボルバー・リリー

 令和の映像技術を存分に駆使して、およそ100年前の東京が再現された『リボルバー・リリー』。綾瀬を始めとしたキャスト陣の熱演はもちろんのこと、こだわり抜かれた建物や衣装といった美術の部分も相まって、驚きの映像体験が待っているに違いない。

■映画『リボルバー・リリー』概要
公開日:2023年8月11日(金)
原作:長浦 京『リボルバー・リリー』(講談社文庫)
監督:⾏定勲
出演者:綾瀬はるか、長谷川博己 ほか
公式サイト:https://revolver-lily.com/