独学の習慣化、独学の効率を高めるコツetc…『大人の語彙力ノート』の著者・齋藤孝が教える“一人で学ぶための極意”

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公開日:2023/8/17

頭のいい人の独学術
頭のいい人の独学術』(齋藤孝/ポプラ社)

“勉強”とひと口に言っても、やり方は実にさまざま。何通りも方法があるからこそ「何をすべきかわからない」「やる気はあるのになかなか続かない」と、路頭に迷ってしまうこともある。そんな悩める人たちにピッタリなのが、2023年8月9日(水)に発売された『頭のいい人の独学術』。同書は知のエキスパートが実践する“一人で学ぶための極意”を記した独学本で、すでに購入者からは多くの反響が寄せられている。

 ここで言う知のエキスパートとは、『頭のいい人の独学術』の著者で明治大学文学部教授の齋藤孝氏のこと。『声に出して読みたい日本語』『大人の語彙力ノート』『頭のよさとは「説明力」だ』『読書する人だけがたどり着ける場所』などあらゆる指南書を手がけているほか、NHK Eテレ「にほんごであそぼ」では総合指導も務めている。

 そんな彼が同書を通して教えてくれるのは、さまざまな学びの極意だ。そもそも独学が上手くいく人と、上手くいかない人では何が違うのかご存知だろうか。齋藤氏によると独学に必要なのは「頭の良さ」よりも「根気」であり、根気よく学び続ける人と学ぶこと自体を諦めてしまっている人の差は思考の深さなどに表れるという。つまりはやるかやらないか、続けるか続けないかの問題だ。

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 そこで気になるのが、どうすれば独学を習慣化できるのかだろう。同書の第1章はまさに“独学を習慣化する5つのルール”から始まり、「1.ペース配分は2週間単位で考える」「2.スキマ時間を最大限活用する」「3.自分に合う学びのツールを活用する」「4.学びの水先案内人を見つける」「5.ワンテーマ月間を設定する」といったルールが一つ一つ丁寧に説明されている。

 さらに第2章では、本題にもう一歩踏み込んだ“独学の効率を高める9つのコツ”を紹介。コツの一例を挙げると「『スマホ断ち』で集中力を高める」「学びに向かう『呼吸法』と『環境作り』を意識する」「『音楽で外界を遮断』して集中モードに入る」「学びのモードに入って『心理的不安』を排除する」などがあり、いずれも気軽に実践できそうなものばかりだ。

 このようにありとあらゆる独学の極意が全6章にわたって紹介されている同書は、早くも多くの人の学びのバイブルとなっているようで、SNS上には「これから自学自習をしたい人、勉強を途中で諦めた人に対しての優しい指南書」「一つ一つのコツがそこまでハードルが高くないから極意を実践しやすい」「最近勉強の仕方がわからなくなっていたけど、こういう風でもいいのかなとか、これ取り入れてみようかな、と思える本だった」などの反響が相次いでいる。

 学生だけでなく、これから勉強をしたい社会人にも役立つ情報が満載の一冊。気になる人は、この機会に独学の極意を学んでみてはいかがだろうか。