自分好みの料理を作ってくれる献身的な女性。彼女の正体とは?/3分間ミステリー 真実を知るのは誰?3⑮

文芸・カルチャー

公開日:2023/9/6

『好物』にかくされた意味

 料理上手な女性と結婚した男性の話──ではありません。

 語り手は、まだ幼稚園にも入っていない、三歳の幼児なのです。

 見ていたテレビはもちろん幼児番組。マナー通りの準備とは、食べこぼしポケットのついた、お食事エプロンのことです。

 スープがうす味なのも、当然ですね。

 語り手の好みがわかっているお母さん。好物のグラタンをつくってくれたのですが、どうやら「ほうれん草は入れてない」という約束をやぶって、こっそり入れていたようです。

 それを見破った語り手。

 だけど、なんでも食べないと、じょうぶな体になれませんよ。

<第16回に続く>

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