新しい視点で社会を見る“目”を授けてくれる『よるのあいだに… みんなをささえる はたらく人たち』<ブランニュープラチナブック>

文芸・カルチャー

公開日:2023/8/27

夜の街を探検するような気持ちで、ワクワクしながら読める!

絵本ナビプラチナブックに新たに加わった絵本を、読者のレビューとともに紹介する、絵本ナビブランニュープラチナブック。私達が毎日を快適に過ごせるのは、たくさんの人たちの働きがあってこそ、というところに気づかせてくれる『よるのあいだに… みんなをささえる はたらく人たち』。夜の街を探検するような気持ちで、ワクワクしながら読める一冊です。

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よるのあいだに… みんなをささえる はたらく人たち

文:ポリー・フェイバー 絵:ハリエット・ホブデイ 訳:中井はるの

みどころ

昼のあいだ、いろんな人が仕事をしている。

朝早く、おいしい朝食を買おうと、人々がパン屋を訪れる。
彼らは、電車や乗って、会社に向かう。
会社のビルでは、大勢の人たちがフロアを行き来して、働いている。

でもじつは、夜のあいだにも、いろんな人が仕事をしてる。

夜は道が空いていて、物が運びやすい! トラックの運転手さんが夜のあいだに小麦粉を届けてくれるから、パン屋さんは朝早くにパンを焼ける。
ビルの掃除をするのだって、人のいない夜のほうがやりやすい。夜のあいだに清掃員さんが掃除をしてくれているから、みんな気持ちよくフロアを使える。
それから、線路の工事をしてくれる、作業員さん。電車が走っていない夜のあいだに、線路のトラブルを解決して、安全を守ってくれている。

多くの人が寝静まる時間に働く人々をテーマにした、ユニークな視点のお仕事絵本。ひとつひとつのお仕事をくわしく掘り下げていくのではなく、紹介するお仕事のそれぞれが、互いに、あるいは昼のお仕事と、どう関わり合っているのかということについて、さまざまな表情を見せる夜の町でゆっくりと視点を移しながら紹介していきます。

みんなが眠りについている時間にも、途切れることなくどこかでだれかが働いていて、そういうお仕事ひとつひとつが、人々の生活全体を支えている。考えてみれば当たり前だけど、自分で気づいて、思い描くのはむずかしい。そんなぼくらにあたらしい視点で社会を見つめる目をくれる、「ありがとう!」のイマジネーションにあふれた一冊です。

 

レビューのご紹介

眠らない町

みんなが寝静まった、夜の間が
お仕事の場・・という方たちの生活に
スポットが当てられています。
ま、主に町の暮らしよね・・。

そのおかげで
定時と言われる朝から夕方までの時間に
気持ちよく、段取りよく働ける。
決して派手ではないけれど
しっかり社会を支えている
無くてはならないお仕事。

幼い子どもたちでも理解できる
とってもわかりやすい一冊だとおもいます。

(やこちんさん)

かがやく光たち

美しい色合いのイラストに惹かれ、手に取りました。
みんなが寝ている夜に、暮らしを支えるために働いている人たちに焦点を与えたおはなし。
清掃のお仕事、警備のお仕事、警察官、報道局のお仕事などなど、いろんな人たちがみんなが眠る夜に大事な仕事をしていることがわかります。
おはなしの最後に、暗くなってから出かけて行ったママの仕事が明かされます。
夜の空にかがやく光たちがとてもきれいでした。

(クッチーナママさん)

よるのあいだに… みんなをささえる はたらく人たち

文:ポリー・フェイバー 絵:ハリエット・ホブデイ 訳:中井はるの

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