体内にサボっている筋肉がある!? 簡単に運動能力が上がるお手軽トレーニングを実践してみた

健康・美容

公開日:2023/9/7

運動能力が10秒でもっと上がる[ビジュアル版]サボリ筋トレーニング
『運動能力が10秒でもっと上がる[ビジュアル版]サボリ筋トレーニング』(笹川大瑛/KADOKAWA)

 突然だが、皆さんは「サボリ筋」をご存知だろうか?
 サボリ筋とは文字通り、“サボっている筋肉”のこと。
 実は体の筋肉のうち、すべてがきちんと機能しているわけではなく、日常動作や姿勢の癖、加齢などによりじゅうぶんに働かない筋肉が存在する。
 サボリ筋は運動を日常的に行っている人にとっても鍛えづらい筋肉であるが、サボリ筋を強化することによって、運動能力のパフォーマンスアップが期待できる。

『運動能力が10秒でもっと上がる[ビジュアル版]サボリ筋トレーニング』(著:笹川大瑛/KADOKAWA)では、簡単なトレーニングで体内に眠ったサボリ筋を鍛えることができる。
 筆者も本書を読んではじめて「サボリ筋」の存在と重要性を知った。

 著者は理学療法士で、関節の動きや運動能力を向上させる方法を科学的に研究している。
 そんな著者が考案したトレーニングの効果が話題となり、その方法をぎゅっと凝縮したのがこの一冊である。

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「走力」アップトレーニングを実践してみた

 それでは、実際に「走力」アップが期待できるトレーニングを実践してみよう。この記事をお読みのみなさんもぜひ一緒に試していただきたい。
 実践にあたって、まずはすべてのトレーニングに共通する実践のコツ5点を意識するのが重要とのこと。

「走力」アップトレーニングを実践してみた

 5点を頭に入れたところで、いよいよ実践。
 今回試す「走力」アップのトレーニングは、「腸腰筋」と「多裂筋・腹横筋」の2つを鍛えるメニューである。

 まずは「腸腰筋」から!

まずは「腸腰筋」から!

続いて、「多裂筋・腹横筋」も実践。

続いて、「多裂筋・腹横筋」も実践

習慣化しやすい最強のコスパトレーニング

 今回実践して感じたが、道具いらず&短時間でおこなえる習慣化しやすいトレーニングだった。筆者のような運動音痴でも安心して取り組める。
 それだけで驚異的な結果につながるというのは、まさに最強のコスパトレーニング……!

 本書では走力のほかにも、跳力・蹴力・投力・振力・泳力の能力を高めるために必要なサボリ筋とトレーニング法が掲載されており、あらゆるスポーツに役立つ。
 例えば、陸上競技やサッカー、野球、バスケットボール、バレーボール、ゴルフ、テニス、水泳など多種多様である。
 さらに、実践者の声も掲載されており、たとえば「走力」のトレーニングでは50m走のタイムが0.4秒縮まった! フルマラソンの完走タイムが18分短縮された! などの声が届いている。
 ちなみに、本作は前作『運動能力が10秒で上がるサボリ筋トレーニング 体幹やウエイトより効果絶大!』にビジュアル要素を追加してさらに見やすく進化したもの。詳細なトレーニングのフォームや、プレーの変化をBEFORE/AFTERの写真で確認できるところも魅力である。
 スポーツにかかわるすべての人に手に取ってほしい一冊だ。

文=笹村美海