美少女アニメを描くおっさんアニメーターの苦悩とは?『キルラキル』のTRIGGERプロデューサーも太鼓判!『わが夫はアニメーターである』に反響続々

マンガ

更新日:2023/10/3

わが夫はアニメーターである
わが夫はアニメーターである』(見原由真/KADOKAWA)

 2023年9月28日(木)、マンガ家の見原由真氏が手掛けるコミックエッセイ『わが夫はアニメーターである』が発売された。普段は知り得ないアニメーターの意外すぎる実態を描いた同作に、大きな反響が寄せられているようだ。

advertisement

 スポーツフードマンガ『アスメシ』や『アーチェリーボーイ』などを代表作に持つ著者の見原氏。その傍ら自身のX(旧Twitter)では、アニメーターの夫・タッペイ氏を観察したエッセイマンガを投稿していた。

 タッペイ氏は主に作画監督として活躍しており、彼の仕事ぶりや日常の出来事を描いたのが今回発売された『わが夫はアニメーターである』だ。アニメーターの夫とマンガ家の妻という組み合わせは、一見するとわかり合える部分が多いように思えるだろう。しかし蓋を開けてみれば、お互いにとって全く未知の世界だったという。

 そんな2人の生活模様が見原氏視点で描かれており、タッペイ氏の独特な感性や“アニメーター”という職業のリアルも知ることが可能だ。たとえば「アニメーターの夫はアニメを観るのも一苦労」という話では、アニメーターならではの“職業病”が紹介されている。アニメを見るとキャラの動きや作画などが気になってしまい、作品を楽しむどころではなくなってしまう。

 一方、「アニメーターの夫のおかあさんの味」という話では、タッペイ氏が料理に挑戦。母の味だという餃子を振る舞うが、その出来栄えは……。

 ほかにも同作には、Xで公開されたエピソードがフルカラーで新たに描き下ろされ、それ以外に描き下ろし20ページ超やタッペイ氏の制作風景やプライベートを垣間見ることができるコラムページが収録されている。さらに『キルラキル』や『リトルウィッチアカデミア』を手掛けたアニメ制作会社「TRIGGER(トリガー)」のアニメーションプロデューサー・舛本和也氏から推薦コメントも寄せられており、同作について「アニメ業界を目指す人には絶対に読んでほしい! アニメーターとは不思議で面白い才人! そんなアニメーターと生活するって大変だけと魅力的!」と太鼓判を押していた。

 読者からも好評を博しているようで、SNS上には「アニメを見てタイムスケジュールやタイムシートが浮かぶって常人では考えられない才能。そこまで考え抜かれた作品を毎週見せて貰えてるんだと改めて感謝した」「料理ができて、しかも手際がいいなんて…こんな素敵な旦那さんを欲しい人生だった(笑)」「タッペイさんのアニメーターとしての生態はもとより、著者である奥様もすごく素敵で楽しく読めました」「ひとクセあるタッペイさんの逸話は読んでて飽きないし、奥さんの旦那LOVE度がわかるエピソードにニヤニヤが止まらない」などの絶賛の声が続出。アニメーターの知られざる実態はもちろんのこと、2人の仲睦まじさも読者を大いに楽しませているようだ。

 まるでアニメの登場キャラクターのようなタッペイ氏の自由奔放ぶりに加え、彼を心から愛する見原氏のゾッコンぶりも注目すべきポイント。はたしてアニメーターとはどんな“生き物”なのか、これを機に知られざる世界を覗いてみてほしい。