英語が難しいのは、“アレ”のせいで文法が違うから! 3万部を突破した、英語の既存の常識をくつがえす文法書
公開日:2023/10/4
数多くの日本人(と、同じく英語を苦手とする韓国人ら)がしばしば訴える「英語が難しい理由のTOP3」は次のようなものでしょう。
①文法が違う
②単語が違う
③発音が難しい
このような理由のせいで、どれだけ多くの人たちが次から次へと英語の習得をあきらめ“英語戦死者”となってしまっていたことか……。
『がっちゃん英語 キミに読ませたくて創った文法書』(KADOKAWA)は、英語の勉強に挫折してあきらめてしまった人のためにつくられた教科書です。
著者はYouTubeで日本人に英語を教えている、ごく普通の外国人がっちゃん。YouTubeのチャンネル登録者数は50万人を超えており、幅広い世代から支持を集めています。
実は、英語が難しい理由は「文法が違うから・言葉の順番が違うから」ではありません。
「何が違うせいで文法や言葉の順番が違うのか分かってないから」です。
日本語と英語の「決定的な違い」とは?
このような文章があるとします。
「がっちゃんは、ユノを、愛しています。」
この文章の単語の順番をバラバラにしてみましょう。
「ユノを、がっちゃんは、愛しています。」
なんとも詩的な書き方になりました。
では、別のパターン。
「愛しています、ユノを、がっちゃんは。」
随分ドラマのセリフっぽくなってしまいましたが、どちらにせよ伝えたい意味に変化はありません。つまり、どうバラバラにしても「がっちゃんはユノを愛している」という意味です。
ところがこれが英語だと、話はまったく変わってきます。
Gatchan loves Yunho.(がっちゃんはユノを愛しています。)
ではこの文章も、先ほどの日本語と同じように、単語の順番をバラバラにしてみます。
Yunho loves Gatchan.
…あれ? なんだか、とってもがっちゃんに都合の良い文章になりました。
「ユノは、がっちゃんを愛しています。」ですって!
…要するに日本語は、単語の位置が変わっても意味が変わらない言語。
その理由は? 「を」や「は」などの素晴らしい機能を備えた道具があるから。
一方、英語の場合、単語の位置が変わると意味が変わってしまいます。なぜなら、「を」や「は」という道具がないからです。
言われてみると今まで「Iは、Love、Yunhoを。」なんて、聞いたこともないでしょう。
あれ? と思いますよね。じゃあ英語は「を」やら「は」などを、どう表してたっけ? と。
カンを働かせて何かに気が付いた人もいるでしょう。そう、位置なんです。位置がすなわち、助詞なのです。
英語は「位置の言語」日本語は「助詞の言語」
英語では、単語が置かれる位置こそが、すなわち助詞的な役割を果たします。英語というのは「位置の言語」。単語の役割を、ズバリ「位置」が決めてしまう言語です。
一方、日本語は、単に単語の後ろに「~を」「~に」といった助詞を付けることで役割を決める「助詞の言語」。特に意識せず母語として自然に使っている立場だと気付けませんが、「助詞」というのは英語圏からしたらとっても特殊で便利な「道具」なんです。
この点こそが日本語と英語との、決定的な違いです。
皆さんが学校で呪文のように唱えた「あい(I)まい(my)みー(me)まいん(mine)」。覚えてますよね?
あの意味不明な呪文を練習したのは、実はこれが理由だったんです!
「私」が「~を」という位置に居座るには「I」じゃなくて「me」に変身する必要があります。もしくは、「私」が「~は」の位置に居座るためには、「I」という服を着ないといけないというワケです。
知れば知るほど、突き詰めていけばいくほど、意外と規則どおりで、思っていた以上に単純明快な仕組みなんですよ、英語って。
英語なんて星の数ほどの人々が普段何気なく使っている「言語」。それも「世界共通語」だという事実。
ならば、そこまで不可能レベルなワケがありません。では一体何が原因かというと、他でもない、我々の習う英語の教科書の中にこそ「障害物」があったのです。
本書で「その用語って、そんなコトだったの!?」という真実を知るたびに、正体不明だった苦手意識という呪縛から解き放たれるはず!
【著者プロフィール】
ごく普通の外国人・がっちゃん
YouTubeという場にて、英語を日本人に教えているごく普通の韓国人。英単語の画期的な習得方法の特許と英語の発音矯正に関する国際特許をそれぞれ取得し、自身で直接描いた6000個のイラストを用いて作った英単語アプリ「Gボカ」はリリース当時iOSストア有料カテゴリー1位を記録した。YouTubeのチャンネル登録者数は50万人を超えており、幅広く人気がある。