来年、NISAはどう変わるの?基礎から実践まで、今知りたい知識満載の新NISA&iDeCo本
PR 公開日:2023/10/20
物価がどんどん上がっていく今こそ、投資を始めたい。手軽なのは、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)だろうか。特にNISAは2024年から大きく改正され、かなり使いやすくなるらしい。でも、そもそもNISAやiDeCoがどんな制度なのかも知らないし、投資って何だか難しそうだし……そんなことを思って、投資への一歩を踏み出せずにいる人はきっと少なくはないだろう。
そんな投資初心者の強い味方になるのが、経済ジャーナリスト・酒井富士子氏による『知りたいことがぜんぶわかる!新NISA&iDeCoの超基本』(酒井富士子/Gakken)だ。この本は、本当に基本のキから、投資について教えてくれる。これからNISAはどのように変わるのか、どう活用すればいいのか。そんな基礎知識から、手続きの流れ、知っている人だけが得をするテクニック、商品選びまで、会話形式で解説されているから、サクサクと読みやすい。面倒な手続きも、イラストや画像を交えて教えてくれるので、この本に学べば、初心者でも無理なく手軽に投資をスタートできるだろう。
「投資で損したくない」と思っている人こそ、新NISAやiDeCo
本書によれば、「投資で損したくない」と思っている人こそ、積立投資を始めるべきなのだという。そして、まず投資を始めるならば、新NISAがオススメ。iDeCoで貯めたお金は原則60歳まで引き出せないため、用途は老後資金に限られるが、新NISAで貯めたお金はいつでも引き出すことができるから、住宅購入費や子どもの教育費など、ライフイベント全般に活用することができるためだ。給料3カ月分くらいの生活防衛費は預金に置いておく必要はあるが、それ以上のお金が貯まったら、積極的に新NISAで運用していくと良いそうだ。
投資の儲けにかかる税金が一生涯ゼロに!新NISAは預金代わりに使える!
新NISAはいつでもお金を引き出すことができるから、預金代わりに使えるらしい。通常、金融商品で得た利益には約20%の税金がかかるが、来年2024年1月から始まる新NISAでは、投資の儲けにかかる税金が一生涯ゼロになる。今までのNISAは「つみたてNISA」は20年、「一般NISA」は5年、という非課税期間の定めがあったが、新NISAではそれが撤廃されるのだ。さらに、これまでは「つみたてNISA」「一般NISA」はどちらか一方しか利用できなかったが、新NISAでは「つみたて投資枠」「成長投資枠」という枠が設けられ、同時利用が可能。
「つみたて投資枠」は、文字通りコツコツ積み立てるもので、中長期の運用に適した投資信託のみ購入でき、「成長投資枠」は株式の購入もできるし、「つみたて投資枠」で決められた投資信託以外にも自由に投資ができる。「つみたて投資枠」は年間120万円、「成長投資枠」は年間240万円、合計で年間360万円までの投資が可能だ。
生涯で投資できる金額(=生涯投資枠)は、最大1800万円(うち成長投資枠は1200万円)とされているが、積立額の一部を引き出すと、その分、投資枠が復活する。たとえば、1800万円を使い切っても、500万円分の資産を売却すれば、その翌年から500万円分の投資枠が再び利用できる。つまり、ライフイベントに合わせて、積み立てては引き出し、また積み立てる、というように活用できる。長い期間で運用を考える人にとってはかなり嬉しいルールだろう。
30代・子どもあり・共働き・会社員なら最低月5万円は新NISAで積立を!
新NISAの使い勝手の良さはわかっても、実際にどんな商品を選べばいいのか悩んでしまう人は多いだろう。そこで、本書では、世代別におすすめの投資方法も紹介。読むだけでどの商品を、どのくらい選べばいいのかが分かるからありがたい。たとえば、30代・子どもあり・共働き・会社員の世帯は、ライフイベントに伴う出費に備えて、最低でも月5万円は新NISAで積み立てる。積極的に攻めたい場合は、米国株式型を組み入れ、リスクを分散したい場合は、先進国・日本国内・新興国株式と幅広い地域へ分散投資する。もし、会社員ではなく、自営業ならば、公的年金が手薄なので30代からiDeCoもスタートするのがいいのだ。
この本には、新NISAとiDeCoの超基本から、具体的にどう投資するのがいいのかまで、詳しく解説されている。だから、即実践がしやすい。将来に不安を感じているならば必読。あなたも、この本をもとに、これからのお金のことを考えてみては。新NISAが始まる今こそ、投資をスタートするベストタイミングだろう。
文=アサトーミナミ