0・1・2歳 赤ちゃん絵本(2023年10月 新刊&おすすめ絵本)

文芸・カルチャー

公開日:2023/10/20

ふわふわふにゃふにゃの時期を経て、少しずつ自分の感情を出してくれる0.1.2歳の赤ちゃん。何を考えているのか分からないようでも、意外と刺激を求めているこの時期の赤ちゃんは、絵本の言葉や絵に反応して、大人よりもその世界を楽しんでいます。

『ごろん ごろごろ』の真似をしてごろんとしたり、『しろくまちゃんのほっとけーき』をおいしそうにもぐもぐしたり、ゾウの鼻の行方を心配したり。「いやいや」だって立派な感情表現。『いやいやいちご』を一緒に読めば、来たるイヤイヤ期の心構えも変わるはず。

嬉しい、眠い、気持ちいい、おいしい、嫌だ、面白い、楽しい、きれい……。今回ご紹介する絵本はどれも、絵やおはなしを通じて、いろんな感情を教えてくれるものばかり。赤ちゃんの心が動く瞬間が、きっと伝わってくるはずです。みずみずしい感情の萌芽を、ゆっくり丁寧に育んでいきましょう。 

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いちごのあかちゃん、バナナの父さん、じゃがいもきょうだい、みんな『ごろん ごろごろ』ひと休み。寝かしつけにもぴったり!

ごろん ごろごろ

作・絵:三浦太郎

出版社からの内容紹介

「ふぁ~」と大あくびした、いちごのあかちゃん。
クッションの上で、「ごろん ごろごろ ひとやすみ」。
ふふふふふって、とっても気持ちよさそう。

バナナの父さんはソファーで、るるるるる。
じゃがいものきょうだいは座椅子で、ぽぽぽぽぽ。

みんな好きなところで“ごろん ごろごろ”して、にっこり笑顔に。

みかんの母さんと父さん、きんかんの子どもたちはどこで“ごろん ごろごろ”するのかな?

読んでいるとなんだかほっとして、心がほんわかする一冊。
おやすみ前にもぴったり!

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フランス生まれのファーストトイ、キリンのソフィーがおしゃれな絵本に! 写真やメッセージを書き込める絵本は出産祝いにも『キリンのソフィー はじめてのおさんぽ』

キリンのソフィー はじめてのおさんぽ

作:とねさとえ(刀根里衣) 絵:とねさとえ(刀根里衣) 監修:SOPHIE LA GIRAFE S.A.S. 株式会社 ティニースプーン

出版社からの内容紹介

Bonjour! 
フランスうまれ・世界中で人気のファーストトイ「キリンのソフィー」がおしゃれな絵本になりました。
ソフィーと一緒に、はじめてのおさんぽにでかけよう。今日はどんな出会いがあるかな?

ーー
はら はら かさり
なにかな なにかな?

おちば かしゃくしゃ
あきだね、ソフィー。
ーー

おもちゃと一緒に優しく読み聞かせることで、赤ちゃんの想像力、豊かな感性を育みます。
「ソフィー」をお子さまのお名前に変えて読むのもおすすめ。
さらに、お子さまのお写真を貼ったり、メッセージやお名前を書きこんだりできる<Birth Memory>のページつきで、出産のお祝いとしても喜ばれます。

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「やけたかな まあだまだ」ふくふく、くんくん、あま~いにおいを想像しておなかもグ~! 食欲の秋に『しろくまちゃんのほっとけーき』

しろくまちゃんのほっとけーき

作:わかやまけん

みどころ

まあるくて、大きくて、ふわっふわのほっとけーき。
焼きたてほかほかのほっとけーき。
おともだちと一緒に食べるほっとけーき。

子どもたちはほっとけーきが大好きです。
もちろん「おいしいから」。
でも、こんなにみんなが大好きなのは、それだけじゃないのでしょうね。

誕生から40年以上も経つロングセラー絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』には、大好きな理由がたくさんつまっています。
お手伝いをしながらほっとけーきを作る喜び。
(調理器具を並べるだけでもワクワクしちゃいます)
ほっとけーきが完成していく様子をみる喜び。
(ぽたあん どろどろ ぴちぴちぴち ぷつぷつ…もう音を聞いているだけでツバが出てきちゃいそう)
そして、「おいしい」をおともだちと共有する喜び。
(自分でつくったことをほめてもらったりしてね)

鮮やかな「オレンジ」を基調とした色で描かれた数々の名場面は、子どもたちの心に強烈に印象に残っていき、大人になってもそのワクワクの気持ちが色褪せることはありません。

「子どもがはじめて出会う絵本」「子どもがはじめて出会うおともだち」、そんな絵本をつくりたいと大人たちが真剣に考えながらつくった「こぐまちゃん」シリーズ。その願いの通り、今もずっとこぐまちゃんは子どもたちのおともだちです。

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「いやいや」って表現できるって大事なこと。あかちゃんが出会うはじめてのおはなし絵本におすすめ『いやいやいちご』

いやいやいちご

作:こがようこ 絵:たかおゆうこ

出版社からの内容紹介

いやいやちゃんは、ごきげんななめ。
いちごたべようかな?
やっぱりいやいや。いちごはポイ!
くまちゃんのことも、トラックもラッパも、いやいや、ポイ!
そうしたら……?

「いやいや」って表現できるのは大切なこと。
一緒に楽しむ、初めてのストーリー絵本。

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ぼくの鼻をとったのは、だちょう? さる? ゾウくんが想像する自分の鼻の行方に思わず夢中! 発想絵本『はな とったの だれ?』

はな とったの だれ?

作:ロレンツォ・クレリチ 訳:谷川俊太郎

出版社からの内容紹介

あれ! ぼくのはなとったのだれ? もしかするとだちょうかな? さる? それとも・・・?2才3才に大ウケ! 「もう1回読んで」が止まらない!! イタリアで大人気のちょっとシュールでおしゃれで楽しい幼児向け絵本が、谷川俊太郎の訳で日本のこどもたちも夢中にします。鼻をなくしてしまったゾウが自分の鼻の行方をあれこれ想像する、ユニークな発想絵本。

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いろんなかたちのどんぐりに、動物たちが加わって、森のにぎやかな大演奏会。リズムに乗って楽しく読める『どんぐりたいこ』

どんぐりたいこ

作:長澤星、ジェリー・マーティン

出版社からの内容紹介

どんぐりたちが太鼓を叩いていると、動物たちが次々加わり、楽しい和太鼓演奏が始まります。最後は月明かりに照らされて、森の仲間が大集合。子どもたちが大好きなどんぐりを主人公に、楽しいリズムがあふれる読み聞かせにぴったりな一冊です。

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詩人・工藤直子さんのリズミカルな訳文とエリック・カールのカラフルな絵に心躍る。船から落ちたおもちゃのあひると海の生き物たちが出会う『ボードブック 10このちいさなおもちゃのあひる』

ボードブック 10このちいさなおもちゃのあひる

作:エリック・カール 訳:くどうなおこ

出版社からの内容紹介

1ばんめの おもちゃのあひる ながれながれて にしへいき
そのあひる とびこえ いるかが ジャンプ

2ばんめの おもちゃのあひる ゆられゆられて ひがしへいき
あざらし それみて ほえてみる
 
10ばんめの おもちゃのあひる どんどん はなれて あっちのほうへ
でかくて ひろい うみのうえ ぷかぷか どんどん どこまでも
おひさま しずみ あたりは くらやみ
だぁれもいない まわりには ただ うみと そらだけ
ただ うみと そらだけ

 工場で作られたおもちゃをつんだ船が、大きな海のまんなかで嵐にあい、箱の1つを海へ落としてしまいます。箱に入っていたのは、10このおもちゃのあひる! 波にゆられて東へ西へちりぢりに流れていき、いるかやあざらし、しろくまやフラミンゴなど、いろんな海の動物たちに出会います。さて、10ばんめのあひるが出会ったのは……? 

 ニュースになった実話を、洗練された構成でみごとに絵本化したエリック・カールの傑作が、ボードブックになりました。ページをめくるたびに、フラミンゴやクジラなど海の生き物たちがつぎつぎ登場。次はどんな動物が出てくるかな? とワクワクします。スケールの大きな物語と、目に楽しい明るくカラフルな絵、波にゆられるようにリズミカルな訳文が魅力の、読み聞かせに最適な絵本です。

※あひるの鳴き声が鳴るしかけは、ついていません。

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【動画公開中】感じる 考える わたしの一冊 絵本・児童書22選

文:栗田奈緒子 編集:木村春子