待ちきれない! クリスマスの絵本(2023年10月 新刊&おすすめ絵本)

文芸・カルチャー

公開日:2023/10/23

10月に入ると、今年も残り3ヶ月……なんてふと頭をよぎるのですが、日によっては暑くて半袖で過ごす日があったり、カウントダウンの実感は、なかなかわかないものですね。年の瀬まで足早に進んでいきそうな日々ですが、これからのお楽しみといえばハロウィン、そしてクリスマスでしょうか。

絵本でなら少しずつ、クリスマスモードを感じられるかも!
めくるしかけで楽しむアドベントカレンダー絵本、くまのパディントンがおばさんやサンタさんに向けて書いたクリスマスのお手紙、クリスマスの夜にプレゼントのスノーボールに起きる不思議なファンタジー。読み継がれる切なくも美しい夫婦の物語……ひとたび開けばクリスマスが待ち遠しくなる作品が揃いました。

まだまだ先のような気がするクリスマス、絵本を読みながらゆっくりとその日を待つのも楽しみのひとつ。今年はどんなクリスマスを過ごそうか、考えながら絵本のページを開くのもいいですね。

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めくって楽しい計144のフラップ付きアドベントカレンダー絵本! ねこさん家族のクリスマス準備『ねこさんかぞくのクリスマス』贈り物にもおすすめ

ねこさんかぞくのクリスマス

作:ルーシー・ブラウンリッジ 絵:ソ・ウニョン 訳:石津ちひろ

出版社からの内容紹介

アドベントカレンダーが絵本になった!ねこさんかぞくといっしょに、クリスマスまでのカウントダウンをたのしもう!とびきりのクリスマスをむかえるため、ねこさんかぞくがはりきって準備をする様子を12日前からカウントダウンで描いた絵本。キッチンのとだなやおなべ、ツリーのオーナメント、村の家々のまどやとびらなど…ちりばめられたたくさんのフラップをあけるたのしみと、クリスマスを待ちわびる子どもたちの、わくわくがつまっています!ねずみさんかぞくのサイドストーリーもお楽しみに。贈りものにもおすすめの1冊。めくって楽しい144フラップ。

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封筒の中には、ロンドンに住むパディントンがペルーのルーシーおばさんや、サンタさんに書いたカードが!『パディントンのクリスマスの手紙』

パディントンのクリスマスの手紙

原案:マイケル・ボンド イラスト:R.W.アリー 翻訳:関根麻里

出版社からの内容紹介

ロンドンのウィンザー・ガーデンズ32番地のブラウン一家と暮らす、クマのパディントン。クリスマスが近づき、ペルーにいるルーシーおばさんやサンタさんに手紙を書きます。リアルなカードやアドベントカレンダーが封筒のページに入っています。

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リュシーとユリスにおばさんから届いたプレゼントはスノードーム。振ってみたら……クリスマス前夜におとずれるファンタジー『クリスマスに ゆきが ふりますように』

クリスマスに ゆきが ふりますように

作:シビル・ドラクロワ 訳:石津ちひろ

出版社からの内容紹介

ふたりのきょうだい、リュシーとユリスに訪れたクリスマス前日のふしぎなできごと。それはアイスランドのおばさんから届いたプレゼントの小包みを開けたところから始まりました。箱の中にはスノードームが入っていましたが、ふしぎなことにそのドームの中のおうちは自分たちのおうちにそっくりなのです。その夜リュシーがスノードームをふってみるとドームの中の雪が舞い上がり……。お部屋の中がまっしろの雪景色に! ファンタジックなストーリーがクリスマスにぴったりで子どもの想像力を育む一冊。翻訳を手掛けられるのは、『なぞなぞのたび』(フレーベル館)で1999年にボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で2001年に日本絵本賞受賞された絵本作家で詩人、翻訳家の石津ちひろさん。豊かな言葉の世界とやわらかな絵が融合した注目作です。

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えんやら どっこい。氷の岸にカヌーを乗り上げたぺんぎんたんけいたい、待っているのは……? 大人気シリーズ第3弾『ペンギンたんけんたい あのひはもうすぐ』

ペンギンたんけんたい あのひはもうすぐ

作:斉藤洋、高畠純

出版社からの内容紹介

大人気「ペンギンたんけんたい」シリーズ、3作目!
きたのうみにやってきた、ペンギンたんけんたい。

えんやら どっこい。
えんやら どっこい。

こおりのきしにカヌーをのりあげると、ペンギンたんけんたいは、だれかをまっているようです。そこにあらわれたのは、シロクマ、ホッキョクギツネ、セイウチ。さいごにあらわれたのは……。

*読み聞かせ3歳から、ひとり読み5歳から

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愛する夫に、妻に、クリスマスプレゼントを贈りたい。互いを思うがゆえに大切な宝物を手放した夫婦の美しい物語『賢者のおくりもの』

賢者のおくりもの

作:オー・ヘンリー 絵:リスベート・ツヴェルガー 訳:矢川澄子

みどころ

心が洗われる、素敵なお話です。
あらすじを聞いただけでも素敵だと思ってしまいますが、練りこまれた文章とツヴェルガーの細やかな挿絵がさらに素敵です。
「1ドル87セント。それですべてでした。」という書き出しではじまり、最初のページには絵がありません。漢字交じり(ふりがなつき)の長い文章ですので、お話を読みこなせるようになってからがよいでしょう。むしろ大人に読んでほしい作品です。

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【動画公開中】感じる 考える わたしの一冊 絵本・児童書22選

文:竹原雅子 編集:木村春子