物であふれかえった部屋、なんとなく続けている習慣に振り回されていませんか? 手放して、家も心もすっきり!『私たちが捨てたもの、やめたこと』
PR 公開日:2023/11/23
物であふれて散らかった部屋に、毎日ばたばたと慌ただしい生活。自分の人生なのに、振り回されているような感覚はありませんか? それはもしかすると、「自分軸」で生きていないからかもしれません。
物を「捨てること」、習慣を「やめること」によって、地に足を付けて自分らしく生きることを提案しているのが、『私たちが捨てたもの、やめたこと』(主婦の友社)。本書では人生を「自分がどうありたいか」「自分がどうしたいか」の「自分軸」で歩み、理想の在り方や生活を体現している著名人やインフルエンサーを取材。物選びから生き方まで、それぞれにどんな「自分軸」を持っているのかを紹介しています。
エッセイスト小川奈緒さんの場合
エッセイストの小川奈緒さんが手放したのは、フリー編集者として都心で働く華やかな生活。12年前に郊外に引っ越したのは「必要に迫られて」とのことでしたが、スピード感と情報量にあふれた都会での暮らしと、それとはまったく違う郊外での暮らしを選ばなければいけなくなった時、「落ち着ける郊外」を心のままに選んだそうです。住環境に合わせて働き方も軌道修正し、編集者からエッセイストに転身。
「仕事は好きでしたが、どこか無理をしていたのかもしれません。いつも体調を崩していたし、自然体ではなかった気がします」
物の取捨選択については、引っ越しを機に物を持たない大切さは実感したものの、現在もミニマリストほど厳選しているわけではありません。「生活を営むのにはじゅうぶんなものがあり、満ち足りている」という暮らしを楽しんでいます。
引っ越し後、自宅でワークショップを行うことや、ゆっくりと座る時間が取れていないことから、「ソファ生活」も手放すことに。ソファは4年もの時間をかけて、譲り先を見つけました。
代わりに迎えた折り畳み式の身軽なチェアは建築家・吉村順三さんが手がけたもの。ワークショップの時には縁側に移動させて使うこともあるそう。「その時の暮らしに合うものを」と考えることは、自分と向き合い、いちばん心地よいこととは何かを知ること。ものを減らすなど生活を棚卸しすることが「自分軸」を探ることにつながるのかもしれません。
本書では、小川さんのほかにも、エッセイストの石黒智子さんや、ブロガーのショコラさん、料理編集者の園田マリエさん、インスタグラマーのapartment301さんが「自分軸」について語っています。暮らし上手な著名人の生き方、考え方は、意外と身近で参考にできるものばかり。「自分と似ている」と思える人の考え方を少し取り入れるだけでも、読者が「自分軸」を持つヒントになりそうです。
4STEPで誰でもできる「ものの減らし方レッスン」も掲載
とはいえ、「素敵な暮らしをしている人のように生きるなんて、ズボラな私には無理!」という人もいるでしょう。本書は、そんな片付け下手さんへのフォローも万全です。
「ものを減らす」を実践できるように、「どうして散らかるのか?」から「自分らしい落ち着ける空間づくり」までを4STEPに分解。論理的に物が散らかる仕組みや収納のコツを解説しているので、一つずつクリアすれば「自分軸」で物を減らしていけるはずですよ。
文=三浦小枝