60歳はまだまだ“成長期”! 日々を楽しむコツを俵 万智さんなどが伝授
PR 更新日:2023/12/21
還暦と呼ばれ、人生の一つの節目である60歳。若い時に想像した60代や老後はどんなイメージでしたか? 人生100年時代といわれる今、60歳は人生後半の序盤。これまでの人生経験があるからこそ、これからの人生をより深く楽しめる。その意味では、60歳はまだまだ「成長期」といえるのではないでしょうか。
『60歳からは自分育てと“好き”を楽しむ』(主婦の友社)では、そんな「成長期」真っ只中の60代の先輩たちを取材。「60代は始めどき」「心地いい環境をととのえる」「自分をメンテしよう」「『やってみたい!』をあと一押し」の4つをテーマに、歌人の俵 万智さんなど60代からをいきいきと暮らす方々にお話を聞いています。
「60代には60代にしか詠めない歌がある」 歌人 俵 万智さんの短歌のススメ
60歳からの人生を楽しむ趣味の一つとしておすすめなのが、「短歌」です。60歳の歌人・俵 万智さんは、本書のインタビューで「そのときにしか見えない景色を味わい、大事に歌にしていきたい」と語っています。短歌を詠むことは、俵さんにとって日常を丁寧に生きることでもあるそう。
忙しくしていると、次のこと次のことと、どんどん流れていってしまいますよね。もし、自分が歌をつくっていなかったら、日常で『あっ』と何か感じることがあっても、一瞬のことで、そのまま通り過ぎてしまうと思うんです。それが、歌をつくっていると、『あっ』と思ったときに立ち止まる時間が生まれるし、さらに言葉にするために、もう一度そのことを考え、味わい直すことになります。
そのときにしか感じられないことだからこそ、短歌をつくることで「味わい直す」という俵さん。後々読み返せば、そのときの気持ちを鮮明に思い出せることも良いところだと言います。
もちろん、写真や動画など、その瞬間をとっておく方法はいっぱいあるのですが、心が感じた部分というのは、言葉じゃないと、とっておけないですよね。写真には写らないことなので。そういう意味でも、短歌を皆さんにぜひおすすめしたいですね。(中略)その年齢だから感じられること、大事にできることがきっとあると思うんです。(中略)それだけの年月を生きてきたからこそ見える景色を、楽しめるといいですね」
インタビューでは、俵さんが短歌をつくるコツや、60歳になったときに書いた短歌についても話しています。
これからの幸せをつくる生き方、暮らし、趣味の情報がたっぷり!
本書では俵さんのインタビューのほかにも、素敵な60代・70代の5人に取材しています。さらに、セルフケアのコツやヘルシーレシピ、ハンドメイドアクセサリーの作り方、写真の撮り方など、毎日の楽しむための情報も満載です。
読めば人生後半を豊かに生きるヒントを得られる一冊。年齢を重ねることが、さらに楽しくなりそうです。
文=三浦小枝