絵本ティラノサウルスシリーズの最新刊をプラネタリウムで読み聞かせ! 切ない別れに涙した恐竜の物語が再び動き出す――

文芸・カルチャー

公開日:2023/11/21

おまえうまそうだな さよならウマソウ
おまえうまそうだな さよならウマソウ』(宮西達也/ポプラ社)

 大人気絵本『おまえ うまそうだな』の刊行から早20年。ティラノサウルスシリーズの20周年と、2023年12月の新刊『おまえうまそうだな さよならウマソウ』の発売を記念して、2023年12月20日(水)に「やさしい星空読み聞かせ会 in コスモプラネタリウム渋谷」が開催される。

 作者の宮西達也は、グラフィックデザイナー、人形美術を経て、27歳で絵本作家デビュー。愛や絆、目に見えない大切なことを子どもが認識しやすい濃淡のはっきりした絵柄で描き、長年読み継がれるロングセラー作品を多く生み出してきた。これまでの受賞作品は数知れず、ティラノサウルスシリーズ第1作目『おまえ うまそうだな』は、「けんぶち絵本の里」大賞に輝いている。

おまえうまそうだな さよならウマソウ

 ティラノサウルスシリーズは、恐竜を主人公にした絵本シリーズ。登場する恐竜は絵本ごとに毎回異なるものの、強さの象徴であるティラノサウルスが他者との交流の中で、本当に大切なものに気づいていく物語であるという点は共通している。2023年11月時点で、国内のシリーズ累計は230万部を突破しており、世界累計に至っては2500万部に達するという。

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おまえ うまそうだな
おまえ うまそうだな』(宮西達也/ポプラ社)

 今回発売される新刊『おまえうまそうだな さよならウマソウ』は、シリーズ16作目の作品。1巻で切ない別れを経験したティラノサウルスとアンキロサウルスの赤ちゃんが、長い時を経て再会する物語となっており、作者の宮西は「あれから20年、ティラノサウルスとウマソウはどうしてるんだろう…? ふと考えているうちに20年後の二人を書いてみたくなりました」と経緯を語っていた。

 そして12月20日(水)に開催されるティラノサウルスシリーズ20周年記念イベント「『やさしい星空読み聞かせ会』inコスモプラネタリウム渋谷」では、プラネタリウムにて星空が投影される中、『おまえ うまそうだな』と『おまえうまそうだな さよならウマソウ』の読み聞かせが行われる。

 満天の星空と生演奏のギターの音色に包まれながら、優しくあたたかな物語に涙する贅沢な時間が演出されるようだ。

おまえうまそうだな さよならウマソウ

 同イベントは、応募者の中から抽選で選ばれた親子40組が参加可能。読み聞かせの合間には、作者の宮西と日本テレビ元アナウンサーで絵本専門士の杉上佐智枝による対談も予定している。作品に込められた想いや作品秘話、ここでしか聞けない話が語られるとのことなので、往年のファンにとっては、かけがえのない貴重な体験ができることだろう。

 興味のある人は、ぜひティラノサウルスシリーズの記念イベントで贅沢なひとときを堪能してみてほしい。

■ティラノサウルスシリーズ20周年記念イベント「『やさしい星空読み聞かせ会』inコスモプラネタリウム渋谷』概要
日時:2023年12月20日(水)18:30~19:30(18:00開場予定)
場所:コスモプラネタリウム渋谷
登壇者:ティラノサウルスシリーズ作者・宮西達也、絵本専門士・杉上佐智枝、ギター伴奏・岡本学志
定員:親子40組
チケット販売サイト:https://www.poplar.co.jp/topics/60455.html