横山だいすけさん&ヨシタケシンスケさんはちょっとダメなパパ⁉ 『kodomoe』創刊10周年イベントには子どもたちのたくさんの笑顔が
PR 公開日:2023/12/1
『親子時間をもっと楽しく!』をコンセプトに、着まわし術やレシピ、おすすめの絵本など毎号様々な情報を届けてくれる雑誌『kodomoe』。その創刊10周年を記念するイベント「コドモエおやこフェス」が、11月11日(土)に二子玉川で行われました。当記事ではその様子をリポートします。
取材・文=原智香 撮影=花田梢
3つのステージといくつかのコーナーで構成された「コドモエおやこフェス」。まず行われたのが、11代目歌のお兄さんとして知られる横山だいすけさんと、多数の人気作品を持つ絵本作家・ヨシタケシンスケさんが登場する「シュッチョー★パパシュギョー! ~うたとえほんとおしゃべりと~」のステージです。kodomoe本誌で「だいすけお兄さんのパパシュギョー!」という連載を行っている横山さん。「『パパシュギョー!』の対談は毎回めちゃくちゃ面白くて。僕らだけで聞くのはもったいないから、『いつかこうやってたくさんの人たちとお話を聞く場が持てたらいいな』とずっと思っていたんです」とステージが開催できた喜びを語ってくれました。
横山さんが以前からヨシタケさんの大ファンなこともあり、トークは大盛り上がり。特に「絵本作家だから、歌のお兄さんだから、さぞかし立派ないいお父さんなんでしょうね」とよく言われるというおふたりのちょっとダメパパなお話には、会場のパパたちが大きくうなずく一幕も。横山さんが「パパの歌もういいや」と言われたエピソードや、ヨシタケさんがママ不在の中お子さんたちを乗せて車を出そうとした時に「お母さんがいないと不安だね」と言われたエピソードなど、おふたりとも素をさらけ出して「思っていた子育てと違ってもいい、ありのままの自分でいい」というメッセージを伝えてくれました。これだけ子どもに愛されるコンテンツを生み出しているおふたりでも子育てには苦戦しているのだなと思うと、なんだか親近感が。勇気づけられたパパママも多かったのではないかと思います。
そして「絵本でも歌でも、幸せを表現できるのは笑顔だけではない」というお話から、横山さんが「笑顔で歌わなくてもみんなは笑顔になれるのかどうか、実験してみたいと思います」と宣言。“幸せなら手をたたこう”を笑顔ではなく変顔を交えてみんなで歌うことになりました。子どもたちは横山さんのパフォーマンスに大喜び。続く“おもちゃのチャチャチャ”でも横山さんの歌に合わせてみんなで手拍子し、会場全体が一体感に包まれました。
続いてヨシタケさんが『かみはこんなに くちゃくちゃだけど』の読み聞かせを披露。日常の中の小さな光を大切に取り出すような本書の内容が、ヨシタケさんの素朴な語り口でより心に染みてきて、じんわりとした時間が会場中に流れていました。筆者自身もかなり胸に迫るものがありましたが、そばには涙をぬぐいながら聞き入るお父さんの姿も。もしかしたら大人の方が忘れられないひと時になったかもしれません。また本書は裏表紙の方から反対に読んでいくと、また違った感じ方ができるということで、今度は横山さんが反対側から読んでみることに。横山さんの情感豊かな読み方も素晴らしく、こちらは明るい光で会場を包み込むようなひと時でした。ひとつの本からまた違う物語が見えてくるという、とても贅沢な体験ができました。
読み聞かせが終わると、横山さんは「実は歌も、歌い方で景色が変わってくるんです」と、“夕焼け小焼け”を元気に歌った場合と、静かに沈む夕日をイメージして歌った場合、それぞれの歌い方を披露。すると子どもたちの目が自然と横山さんにくぎ付けに。最後は“アイアイ”をみんなで一緒に踊って、大盛り上がり。歌と、そして絵本の持つ力を改め強く感じたステージでした。
ステージが終わると、会場の外にはコーナー開始を待つ人たちの長い列が。扉が開いた途端、大勢の人が会場に詰め掛けました。
入場待ちの列もしばらく続くほど大賑わいの会場でしたが、特にkodomoe本誌や付録に毎回登場する人気絵本キャラクター・ノラネコぐんだんのフォトスペースは大人気。この日のために「ノラネコぐんだん」の帽子や洋服を身に着けたファンの姿も多く見られました。
「ノラネコぐんだん」のお面やクリスマスリースが作れる工作ワークショップには真剣に飾りを選び、制作している子どもたちの姿がたくさん。私の息子ももらった飾りのすべてをリースにくっつけようと、試行錯誤しながら楽しんでいました。
また絵本読み放題ひろばには、kodomoe編集部おすすめの絵本がずらり。キラキラした笑顔で絵本を読んでもらう子どもたちの姿が印象的でした。
午後からは絵本作家・柴田ケイコさんとマリオネットのジャグバンドであるザ・ワースレス、豊田エリーさんらが出演するステージも開催され、そのどちらも大盛況。この日は突然冬が訪れたかのように寒い日でしたが人出が途切れることはなく、最後まで子どもたちの笑顔が溢れたまま、イベントは幕を閉じました。