寒いジョークへの対処法。シラケた場の空気を救ってあげよう!/すぐに使える! おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術

マンガ

公開日:2023/12/31

 「コミュ力を鍛える」という言葉があるように、コミュニケーションに苦手意識がある人や、もっと上手く話せるようになりたいと思っている人は多いのではないでしょうか。

 今回ご紹介するのは、芸人たちが使っている“ちょい足し”してコミュニケーションを円滑にするテクニックを、実際に使えるレベルにまで落とし込んだトーク&雑談術。人気コント集団ザ・ニュースペーパーに19年間在籍し、もともとアガリ症で人見知りだった著者の桑山元さんが、舞台に立つために編み出してきたり学んだりしたものに、アレンジを加えたテクニックをまとめました。

 すぐに簡単にマネできる“ちょい足し”テクニックの「つかみ・ツッコミ・リアクション・アドリブ・まわす力(MC力) etc.」を、豊富なマンガイラストも使って紹介します。日常や職場の仕事から雑談までさまざまなシーンで活用できますよ!

※本作品は『すぐに使える! おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術 お笑い芸人・話し方講師の二刀流が教える56の絶対ウケる法則』(桑山元/日本実業出版社)から一部抜粋・編集しました

すぐに使える! おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術
『すぐに使える! おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術』
(桑山 元/日本実業出版社 )

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すぐに使える! おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術

 突然ダジャレをぶっこんでくる人っていませんか? そう、あの周囲の空気を凍らせるオヤジギャグです。こんな時、あなたはどうしていますか?

 スルーしますか?何もなかったものとして、違う話題にいっちゃいますか?それとも「いや、それ、全然面白くないからっ!」とみんなの気持ちを代弁して、先陣切ってツッコミを入れますか?

 

 私なら、どの方法もとりません。しかし、どれも場合によっては間違いではありません。そう、場合によっては。

 では、どんな場合にこれらが成立するかというと、ツッコム側とツッコマレル川のラボール(信頼関係)が構築されていて、なおかつ、周囲が2人の関係性を認識している時だけ成立するのです。

 

 テレビ番組などでは、この環境が整えられています。いわゆるスベリ芸と呼ばれている人は、自分がスベってイジられることがオイシイと認識しています。

 逆にツッコミは、スベリ芸の人に遠慮するとスベリ芸の良さを殺してしまうことを知っています。だからこそ、あえて強めにツッコムのです。

 視聴者もこの構図が面白いことを知っています。ドS対ドM。どちらも楽しんでいるということが感覚的にわかるのです。だからツッコマレタ側が納得していない表情や、笑いとは程遠いような顔つきをしていると、炎上騒動に発展することになります。

 テレビ番組ですら、そうなのです。子の状況を2人の関係性が約束されたものでもなく、周囲に認知されているのかも怪しい日常で行ったら、どうなるでしょう。私には多大なるリスクにしか見えません。

 

 では、どうするか? ツッコミの定義って何でしたっけ? 誰かを踏み台にして自分が面白く思われることでしたっけ? 真逆ですよね。誰かの面白さを自分が見つけ出して、みんなに通訳して『橋渡し』してあげることでしたよね。

 だったら共犯者になってあげましょう。スベった側に寄り添って2人で小ボケを完成させましょう。具体的には「あ、この人スベった!」と感じた瞬間に、ちょっと盛り気味に笑います。

 

 

スベったことは本人が一番よくわかっています。…ごくまれに、自覚できていない方もいらっしゃいますが。そしてたいていの場合は、耐えがたいほど恥ずかしい思いをしています。勇気を出して場を盛り上げようとしたのにもかかわらず…です。

 

 そんな人を放置しておいて良いはずがありません。ましてや死人に鞭打つ行為は、もってのほか。ところが、ツッコミの本当の意味がわかってない人は無意識に「全然面白くないし!」「はいはい!」「誰か何か言ってやれよ!」と晒し物にしてしまうのです。

 

 それではダメなんです。まずは笑って受け止めてあげましょう。たとえ、面白くなかったとしても、ナイスファイトに対して、笑いのハグをしてあげましょう。

 じゃあ、笑ってあげた後、妙な雰囲気になったらどうするの?そりゃ妙な雰囲気になりますよね。だって、元々〝面白くない〟んだもん。そんな時はこう言いましょう。