マウントを取る人との付き合い方? 好きなだけやらせればいい!/すぐに使える! おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術
公開日:2024/1/3
「コミュ力を鍛える」という言葉があるように、コミュニケーションに苦手意識がある人や、もっと上手く話せるようになりたいと思っている人は多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、芸人たちが使っている“ちょい足し”してコミュニケーションを円滑にするテクニックを、実際に使えるレベルにまで落とし込んだトーク&雑談術。人気コント集団ザ・ニュースペーパーに19年間在籍し、もともとアガリ症で人見知りだった著者の桑山元さんが、舞台に立つために編み出してきたり学んだりしたものに、アレンジを加えたテクニックをまとめました。
すぐに簡単にマネできる“ちょい足し”テクニックの「つかみ・ツッコミ・リアクション・アドリブ・まわす力(MC力) etc.」を、豊富なマンガイラストも使って紹介します。日常や職場の仕事から雑談までさまざまなシーンで活用できますよ!
※本作品は『すぐに使える! おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術 お笑い芸人・話し方講師の二刀流が教える56の絶対ウケる法則』(桑山元/日本実業出版社)から一部抜粋・編集しました
マウントをとられるのって嫌ですよね。私も相手にマウントをとられたり、頭ごなしに全否定されたりするのが嫌いです。では、何故マウントをとりたがるのでしょう。
それはきっと気持ちがいいからでしょう。多くの人は、他人より自分が優れている、自分のほうが優位だと感じると、承認欲求が満たされて気持ち良くなります。
褒められる、認められる、表彰される、順位が上がる、肩書きを与えられるなどがそれに当たります。そして、そこまで極端でなくても、「他人が知らない知識を知っている」というのも、気持ち良くなるポイントです。
マウントをとる人との付き合い方は、一言でいうなら、相手に気分よくマウントをとらせてあげることです。マウントをとるの反対語は何でしょう? 負けを認める、卑屈になる…色々な言葉が思い浮かびますが、私は「下手に出る」だと思います。
卑屈になる必要も、負けを認める必要もありません。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉を思い出しながら、にこやかに〝下手〟に出ましょう。
例えば、具体的には「勉強不足でわからないので教えて下さい」とお願いするのです。
●若干イラッとされる受け答え
A「AIがディープラーニングを繰り返すことで、シンギュラリティ(技術的特異点)が起こるのが、2045年といわれているね」
B「シンギュラリティが起こらないという意見も、あるようですけれどね」
●次にまた会いたいと思われる受け答え
A「AIがディープラーニングを繰り返すことで、シンギュラリティ(技術的特異点)が起こるのが、2045年といわれているね」
B「詳しいのですね。言葉は聞いたことがあるのですが、なかなか勉強が追い付かなくて。今度、ぜひ詳しく教えて頂けませんか?」
教えて下さいマジックは、媚びを売った感があまりないのに、相手の優越感をくすぐることができるのがポイントです。自分がハマっている趣味について「今度、ぜひ教えて下さいっ!」なんて言われたら……ね? そうでしょう!