オタクとギャルの疑似恋愛にドキドキ…『描くなるうえは』は『ブルーロック』ノ村優介も推薦の面白さ!「尊死」「まぶしく愛おしい」と反響続々

マンガ

公開日:2023/12/27

描くなるうえは
描くなるうえは』2巻(原作:高畑弓、作画:蒲夕二/白泉社)

 2023年12月27日(水)に、オタクとギャルの疑似恋愛を描いた漫画『描くなるうえは』の最新2巻が発売。1巻の刊行時から大反響を巻き起こしていたが、実は同業者からも高い評価を受けているようだ。

 同作は『ヤングアニマル』で連載中の青春ラブコメ。漫画家を志す主人公・上原は二次元をこよなく愛しており、夢への第一歩として自分の作品を出版社へ持ち込む。しかし結果は散々なものだった。

 理由は単純で、ラブコメなのに恋愛のリアリティがないから。上原は三次元よりも二次元の世界に浸って生きてきたため、まったく恋愛経験がなかった。そもそも彼が描いたヒロインの設定にも問題があり、「お花と動物が好きで貧血持ち」「男の子とは手も繋いだことのない純潔」「将来の夢はお嫁さん」など、ただ自分の理想を詰め込んでいるだけ。それを編集者からボロカスに言われ、早くも夢を諦めようとしていた。

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 そんな矢先に出会ったのが、クラスメイトのギャル・宮本仁衣奈。ひょんなことからカーストトップの彼女に原稿を見られてしまい、人生終わった……と思いきや、想像に反して宮本は「まぢせつねーかよ!!」と興奮気味に迫ってくる。

 というのも、宮本も同じく漫画家を志望していた。絵が上手で恋愛漫画を描いていたが、担当者からリアリティの欠如を指摘されたという。そんな似た境遇にあることを知った宮本は、ふたりで経験を埋めるために同盟を組もうと提案。かくして、オタクとギャルという決して交わらないタッグによる疑似恋愛が幕を開けた。

 同じ漫画家を志す者とはいえ、上原にとって宮本のようなクラス内ヒエラルキー1軍の女子は縁遠い存在。かたや宮本も一見すると余裕な振る舞いで大胆な行動を起こしているが、恋愛経験がないため初々しい部分が見え隠れしている。

 そんなふたりの疑似恋愛に悶える読者は多いようで、第1巻が発売された際には「漫画らしい王道展開もあるが、それも含めておもしろい」「キュンキュンします!」「漫画を描く題材もおもしろいですし何と言っても画力が高い。女の子が最高に可愛い!」などと好評の声が集まっていた。

 また『描くなるうえは』を高く評価しているのは読者だけではない。同業者からも太鼓判を押されているようで、コミックス1巻の帯には『ブルーロック』のノ村優介が「尊い……尊死」と推薦コメントを寄せていた。

 さらに12月8日(金)に発売された『ヤングアニマル』24号では、コミックス2巻の発売を記念した応援企画が実施され、『これ描いて死ね』のとよ田みのる、『桃源暗鬼』の漆原侑来、『君は放課後インソムニア』のオジロマコト、『進撃の巨人』の諫山創といった錚々たるメンバーによる応援イラストとメッセージを掲載。とよ田みのるは「女の子の描き方がレべチ!!」とその画力を絶賛し、漆原侑来は「漫画でつながる二人がまぶしく愛おしいです。めっちゃ応援したい!!」と等身大の思いを綴っている。

 そして今回発売される最新2巻では、ふたりの疑似恋愛がさらに加速。画力を上げるために海で水着デッサンに挑戦するなど、ドキドキ展開がてんこ盛りだ。そこで上原は初めての「恋」を知り、苦戦していた彼のヒロインも動き出す――。

 ファンはもちろんのこと、業界でも支持されている同作。まだ巻数も少ないので、今のうちに揃えてみるといいかもしれない。