冷えの季節には生姜! 嬉しい効能満載の生姜を使った作り置きレシピで、寒い冬を元気に乗り切ろう
公開日:2023/12/26
これからの季節、体を温めるためにも積極的に摂りたい生姜。生姜には冷え性を改善して免疫力を高めたり、自律神経を整えてイライラや頭痛、肩こりを解消してくれたりといろいろな嬉しい効果がある。筆者も常日頃から生姜をよく使うが、チューブで済ませてしまうことも多い。手っ取り早く生の生姜の風味の良さを味わえたら……。
『その不調、自分で整えられる! なんだか元気が出ないあなたに お疲れ女子に捧ぐ しょうがレシピ帖』(オレンジページ:監修/オレンジページ)は、生姜の種類や効能、選び方、切り方などの基本的なことからさまざまな生姜レシピまで、幅広く紹介するレシピ本。体を温めるのはもちろん、免疫力を高めたり、悪玉コレステロールや中性脂肪の吸収を抑えたり、かゆみや炎症を抑えたりと嬉しい効果が満載! また、生活習慣病や感染症、認知症、がんなどの予防にも繋がるそうだ。
そんな生姜を使ったレシピの中でも特に気になったのが、生の生姜を使った作り置き。常備しておけば、無理なく普段使いでき、いつでもおいしく生姜を摂取できそう。早速3品を作ってみることにした。
「特製ょうがジャム」(P.32~P.33)
まずは、寒い季節の癒しになってくれそうな「特製しょうがジャム」。濡らしたペーパータオルで包んだ生姜を電子レンジで加熱し、皮つきのまますりおろす。小鍋にすりおろした生姜、ハチミツ、6等分に薄切りにしたレモンを入れて火にかけ、3~4分煮たらさらにハチミツとレモン汁を加えてさっと煮れば完成。熱いうちに耐熱のガラス瓶に移し、粗熱が取れたら冷蔵庫で保管する。
まずはジャムだけ少し試食してみたが、電子レンジを使って蒸し、それから煮詰めているためか、生姜の辛味は気にならなかった。しかし鼻にスッと抜ける爽やかさはしっかり残っており、レモンの酸味やフルーティーな味わい、ハチミツのコク深い甘さがしっかりと包み込んでくれている。お湯に溶かして飲むだけで、体にじんわりと温もりが広がった。夏場は炭酸水で割ってもおいしそうだ。
「しょうがのつくだ煮」(P.42~P.43)
続いて、ごはんのおともとして常備したい「しょうがのつくだ煮」。小鍋に皮をむいてみじん切りにした生姜、水、醤油、砂糖、酢、みりんを入れて火にかけ、水気がなくなるまで煮る。火を止めて削り節と白いりごまを加えて混ぜれば完成。保存容器に入れ、冷蔵庫で保存する。
醤油とみりんの甘辛さにお酢が加わることで、こっくりとした奥行きが生まれる。ごまや削り節から出る出汁が効いていて、そのままお酒のおつまみにできそうなくらいにおいしい。ごはんにのせたり、混ぜ込んでおにぎりにしたりするだけでしっかりと味が決まるため、時間がない日の朝食にもぴったり。基本がつくだ煮なので、とにかくお米との相性が良く、チャーハンの具やお餅の味つけにも活用できそうだ。
「はちみつしょうがみそ」(P.44~P.45)
最後は、調味料として重宝しそうな「はちみつしょうがみそ」。油をひいたフライパンに皮つきのまま薄切りにした生姜を入れて炒め、ハチミツ、味噌を加えて全体がなじむまで炒めれば完成。保存は容器に入れて冷蔵庫で。
本書ではおかゆにのせていたが、今回は試しに豚肉、なす、ピーマンの炒め物へ使用。野菜や肉と一緒に炒めるだけで、ボリュームがありつつピリッと程よい爽やかさも感じられる、がっつり系のメインおかずが完成。ハチミツと味噌の味わいに、生姜のインパクトがいいアクセントになっていた。これ1つで味が決まるので、常備しておくと料理がとてもラクになる。
こうして作り置きの調味料を作っておくと、冷蔵庫を開けたときに「今日はこれがあるぞ! 過去の私グッジョブ!」「さて、どれを使おうか」と何とも言えない嬉しさが込み上げてくる。手間も時間も省けて、しかも健康にも良い。まさに良いこと尽くしだ。
本書には、上記で紹介した以外の作り置き生姜メニューや、料理が多数紹介されている。こうして見ると、生姜は本当に何にでも合う優秀食材なのだと実感させられる。手足が冷えてつらい、なんとなく不調が続いている、時短しつつ健康な食生活を送りたいという人は、生姜を活用してみては?
調理、文=月乃雫