家出少女はあらゆる分野の天才だった!?「小説家になろう」1位獲得作品のコミカライズ版『無自覚な天才少女は気付かない』最新3巻が登場
公開日:2024/1/4
「自覚」とは、自分の地位や価値を把握すること。さまざまな分野で結果を残すことで自ずと芽生えてくるものである反面、周囲の評価が付いてこないと自覚できないケースも少なくない。2024年1月4日(木)にコミックス最新3巻が発売される『無自覚な天才少女は気付かない』は、まさにそんな状況に陥った少女の物語だ。
同作は、小説投稿サイト「小説家になろう」の連載作品をコミカライズしたもの。原作小説は『無自覚な天才少女は気付かない~あらゆる分野で努力しても家族が全く褒めてくれないので、家出して冒険者になりました~』として、現在5巻まで書籍化されている。
主人公のリアナことリリアーヌ・カーク・アジェットは、各分野の最前線で活躍する家族のもとに生まれた公爵令嬢。厳しく育てられたこともあって彼女は学問や魔法、剣、錬金術などで類稀な才能を開花させたが、いくら努力しても成果を出しても家族から褒められることはなかった。そうした環境から実力が足りていないと思い込んでいる。
対して義妹として迎えられたニナは未熟な部分が多いものの、“貴重な才能を持つから”という理由で簡単に褒められていた。そんなある日、リアナが家出を決意する決定的な出来事が起こる。それは、ニナの狩猟会デビューをサポートしていたときのことだった。
ニナはリアナの言うことを聞かずに身勝手な行動を続け、その結果巨大なスライムに襲われてしまう。このピンチを命がけで救ったリアナだったが、なぜか両親は彼女を叱った。すべての責任がリアナに向くように、ニナが仕立て上げていたのだ。
そんな状況にうんざりしたリアナは、ついに家を出る決意を固める。その後錬金術師となり、旅先でフレドという青年と知り合うことに。この出会いがきっかけで冒険者へと転身し、先々で無自覚な才能を振るっていく――。
いわゆる“なろう系”の王道とも言える性質を持つリアナだが、彼女を取り巻く環境がテンプレ感をまったく感じさせない仕上がりになっている印象。むしろ感情移入してしまうほどで、そうした斬新な設定も相まって、原作小説が「小説家になろう」の月間ランキング1位に輝いたこともあった。
そして今回発売される最新3巻では、リアナを献身的にサポートするフレドにフォーカスがあてられている。いつしか彼女への想いを募らせるようになっていたのだが、ある理由からそれを受け入れられずにいた。そんなフレドの葛藤が惜しみなく描かれているほか、旅先では新たな仲間との出会いも待っており、今巻も例に漏れず見どころ満載のようだ。
優しい天才少女と恋を厭う青年の旅にいったい何が待ち受けているのか、気になる人はぜひチェックしてみてほしい。