『ぴかぴかのおてがみ』新年におひさまからのあたたかなメッセージの一冊(世界文化社)

文芸・カルチャー

公開日:2023/12/29

新年におすすめ!『ぴかぴかのおてがみ』制作秘話

新年に向けての準備が慌ただしいころですね。「来年はこんなことがしたい」という夢や希望を描くことも多い年末かと思います。

『ぴかぴかのおてがみ』は、初日の出のおひさまが、あたたかくやさしく、みんなを応援してくれる一冊です。

画家・たしろちさとさんが描く、あたたかな年末年始の風景にご注目!

物語は大晦日に動物たちのところに不思議なぴかぴか光る手紙が届くところから始まります。みんなは差出人を探します。

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うさぎくんの家には今年最後の日めくりカレンダーや凧があったり、わにくんの家には門松があったり、くまくんは餅つきをしていたりとみんなそれぞれに年の瀬を過ごしています。この場面は画家のたしろちさとさんがキャラクターたちの家の細かいところまで設定して大晦日の様子を描いてくださいました。

作者・乾栄里子さんが作品に込めた思い

「誰も見ていなくてもお天道さまが見ているよ」という言葉があります。作者の乾栄里子さんはこの言葉に着想を得て「おひさまも悪いことばかりではなく、たまにはいいことやがんばったことも見ていてくれたらいいのにな。ついでに、困ったときや悲しいときも見ていてくれて「大丈夫だよ」と励ましてくれたらもっといいのに」との思いから、このお話が生まれました。

この絵本のおひさまはあたたかくやさしく子どもたちを見守っていて応援しています。ぴかぴかのお手紙に書いてあるのは、日常のほんのささいなこと。それをおひさまはちゃんと見ていて褒めてくれたのです。いいことやがんばったことを空からおひさまがいつも見ていて応援していてくれる、そう思うといろいろなことをがんばれそうな気がしてきます。そんなおひさまからのあたたかいエールをもらえる絵本です。いつも一生懸命に生きている子どもたちへ、おひさまからのエールが届くといいなと思います。ぜひ、「じゃっ じゃーん!! はあーい! きたよー!」のところは、元気いっぱい楽しく読んで新しい年を迎えてもらえるとうれしいです。

ぴかぴかのおてがみ

作:乾栄里子 絵:たしろちさと

出版社からの内容紹介

おひさまから子どもたちへ心あたたまるエールを届けます!

大晦日、うさぎくんたちにぴかぴか光る謎の手紙が届きました。
うさぎくんたちは差出人を探しますが、見つかりません。
翌朝、手紙に書かれていた通りに原っぱに行くと、おひさまがじゃっじゃーん! と現れて…。
楽しいときも、嬉しいときも、悲しいときも、どんな時も誰かが見守っているよ。
そしていつだってを応援しているよ。すべての子どもたちを応援したい!
おひさまからの心あたたまるエールが詰まった絵本。
帯には切り取って作れる「おひさまぴかぴかメダル」付き。