「さすがは高尾滋先生」「2人の秘密が衝撃的」話題のゆるやかほんわりBL『まほうのおうち』最新2巻が発売!
公開日:2024/1/19
マンガ家・高尾滋が描く、話題のゆるやかほんわりBL『まほうのおうち』。そのコミックス最新2巻が2024年1月19日(金)に発売される。
同作は『ミセス・マーメイド』や『マダム・プティ』などの少女マンガを手がけてきた高尾滋の初となるBL作品。2021年7月よりweb誌『花ゆめAi』で連載をスタートさせると、その温かみ溢れる世界観とメインキャラたちの意外な秘密が大きな話題に。読者からは「めちゃくちゃ胸がほんわかする作品」「さすがは高尾滋先生。ほっこりテイストを描かせたら天下一品!」「途中で明かされた2人の秘密が衝撃的でした」などとさまざまな反響が上がっていた。
ネットの声にもあるように『まほうのおうち』は、高尾が得意とする細やかな背景や、思わず感情移入してしまうキャラクターの魅力をそのままに、尊いBL作品へと昇華。埼玉のベッドタウンで暮らす男性ふたりのスローライフを描いていく。
27歳の星碧唯(ほし・あおい)が暮らしているのは、祖母が遺してくれた田舎の一軒家。恋人の間地孤帆(まち・こはん)とともに川釣りをしたり、晩酌を楽しんだりと、まったりゆったりとした日々を送っていた。
そんな物語にさらなる彩りを与えているのは、この世で碧唯と孤帆しか知らない“ある秘密”。それは夜が明けると体が小さくなり、日が沈むと元に戻る碧唯の特異な体質だった。祖母が遺した魔法によって碧唯は、1日の半分を孤帆の手のひらサイズで過ごしていたのだ。
ドールハウス作家である孤帆は手先の器用さを活かして、ミニサイズの碧唯のためにドールハウスにハシゴをつけたり、服を縫ったり、せっせとお世話をしていく。誰にもバレてはいけない秘密を共有しながら、ふたりだけの生活を続ける碧唯と孤帆。ベッドタウンならではのゆったり流れる時間と、やさしい感情だけで構成されているふたりの関係性は、多くの人が心を掴まれるだろう。
また、作者の高尾が緻密に描き込んだリアリティある“生活音”も魅力のひとつ。郊外にある殺風景な河原や、食事を用意する心地よい雑音、ちょっぴり寂しさを感じる夜の風景などを巧みなオノマトペで表現している。
たとえば碧唯の寝起きの表情は“くぱくぱ”、鉄橋を通る東武線の音は“タタンタタン”などで表現しており、注意して読み込むほどに物語の世界に引き込まれていく。
待望の2巻で描かれるのは、真夜中のコンビニデートや、碧唯が経験する初めてのお留守番、普段と違った一面が見られる風邪のときの看病のようすなど、興味がそそられるストーリーばかり。歳下の孤帆に全幅の信頼を置いている碧唯の可愛らしさや、不意に見せる孤帆の“オス味”あふれる表情など、少女漫画のようにキュンキュンできる要素も満載だ。
直接的な生々しいシーンなどもないため、BL初心者でも手に取りやすい『まほうのおうち』。この機会に、温かみ溢れる“高尾ワールド”に触れてみるのもいいかもしれない。