クリスマスにお正月と、年末年始はイベント続き。人が集まる機会が多かったり、いつもより豪華な食事が出されたりと、何かと食べ過ぎてしまいがち。その結果、数日ぶりに体重計に乗ったら体重が増えていた……なんて人も多いはず。ここで調整してリセットしておかないと、完全に脂肪として蓄積されてしまう……。それは避けたい！　でも、辛いダイエットはしたくないし、続かない。

『みんなで合計－100kg本当にやせた！ 最効ダイエットレシピ』（Nadia/主婦の友社）は、そんな悩みを解消してくれそうな、食べながら無理せず痩せる方法を推奨しているレシピ本。本書のレシピを手掛けているのは、人気レシピサイト「Nadia」で活躍しているアーティストたち。「人気Nadia Artist[神やせ]レシピ」から始まり、「たんぱく質のスタミナやせぐせおかず」「やせたいのに食べたい！ なんちゃっておかず」など、テーマごとに見やすく分けられている。

　ダイエットレシピで気になるのが食べごたえとかかる手間。「そんなんじゃ満足できない！」「そんな手の込んだ料理は無理！」と我慢しすぎると、結局は続かずリバウンドしてしまう。そこで、早速筆者も作って食べてみることにした。

「満腹やせ！ ふわふわナゲット」

　1品目は「満腹やせ！ ふわふわナゲット」。ちぎったはんぺんとひと口大に切った鶏むね肉、鶏がらスープの素、片栗粉、きび砂糖、塩、オリーブオイルをフードプロセッサーで攪拌し、10等分してひと口大に丸める。あとはオリーブオイルをひいたフライパンで焼けば完成。好みでケチャップやマスタードを添える。

　鶏むね肉のしっかりとした食べごたえがありつつも、はんぺんでしっとりふわふわ。片栗粉が少なめでもパサつかず、ちょうどいい塩梅に仕上がっていた。鶏肉やはんぺんに豊富に含まれるたんぱく質は、筋肉を作るのに必要な栄養素。ダイエット中だからこそ、代謝を落とさないためにもしっかり摂っていきたい。

「なっとうふチーズ焼き」

　2品目は、「たんぱく質のスタミナやせぐせおかず」から「なっとうふチーズ焼き」。耐熱容器に絹ごし豆腐と納豆、溶き卵、めんつゆを入れて豆腐を崩しながらよく混ぜる。あとはピザ用チーズをのせてオーブントースターで5～10分ほど焼けば完成。最後に細ねぎを散らす。

　豆腐や納豆、卵、チーズは、高たんぱくでありながら非常に低糖質で、ダイエットにもってこいの食材。これだけボリューム満点でも、糖質はたったの5.6gだというから驚きだ。卵がつなぎの役割を果たしてくれることもあり、意外としっかり食べごたえがある。器一つでできるため、洗い物が少なくて済むのも嬉しいポイントだ。

「ちゃんぽん風スープ」

　最後は「22時以降の脂肪燃焼スープ」から「ちゃんぽん風スープ」。鍋にごま油を熱し、食べやすく切った豚バラ肉、カット野菜、かまぼこ、コーンを炒める。水を加えて煮立たせ、火を弱めて牛乳、鶏がらスープの素、オイスターソースを加えて5分ほど煮込めば完成。最後に好みで黒こしょうをかける。

　ダイエット中はNGなイメージがあるちゃんぽんも、麺なしなら低カロリー低糖質。野菜の食物繊維と豚肉、かまぼこのたんぱく質で、栄養面もとっても優秀な一品。味自体はしっかりしているため、これ一杯で思った以上の満足感を得られた。晩ごはんが遅くなってしまった日にぜひとも活用したい。

　実際にNadiaアーティストさん本人や家族の大幅減量を成功させたレシピなだけあって、低糖質高たんぱく、食物繊維をしっかり摂れるなど、ダイエットに必要な要素をしっかり押さえているものばかり。ボリュームも申し分なく、味もおいしい。これならストレスなくダイエットに挑めそうだ。

　本書には、上記レシピを含め太らないレシピが100品も紹介されている。また、各レシピにはそれぞれカロリーやたんぱく質量、糖質量が明記されており、食事でのダイエットに不慣れな人でも安心して取り組める。年末年始の食べ過ぎをリセットしたい人、痩せたい人、健康に気を遣った食生活を送りたい人は、この「最効ダイエットレシピ」で体調・栄養管理を始めてみては？

調理・文＝月乃雫