難しい温度調整ナシで失敗しない、おいしくて簡単なチョコレートのお菓子レシピ! 「ホワイトチョコレートのタルト」をつくってみた
公開日:2024/1/27
お正月が過ぎ去ったと思ったら、あっという間に節分、そしてバレンタインデーと、この時期は本当にイベントが続く。バレンタインには市販のチョコレートを買う人も多いが、やっぱり「手作りでおいしいものを作れたら……」と考える人も少なくないだろう。しかしチョコレートは温度調整など扱いが難しく、チャレンジしたものの思うように固まらない、ツヤが出ないなど失敗に繋がってしまうことも多い。
『新装版 かわいいチョコレートのお菓子』(若山曜子/主婦の友社) は、そんなチョコレートのお菓子を温度調整なしで失敗なく作れる、画期的なレシピ本。本書は2012年に刊行された『板チョコ1枚から作るかわいいチョコレートのお菓子』の新装版で、新たに撮影した写真や内容を加え、本の大きさ、構成、デザインを一新し、すべてのレシピを作りやすく分かりやすく見直した一冊。
レシピは「アレンジできる定番のお菓子」「贈りたくなる小さなお菓子」「本格的な焼き菓子」「おうちで楽しむデザート」「身近な材料で作る簡単お菓子」と5つのチャプターに分けられており、場面に合わせたレシピを探しやすいのも特徴。材料3~4つで作れる簡単なものから本格的な焼き菓子まで、計40ものレシピが幅広く紹介されている。チョコレートを使ったお菓子作りが身近になることで、バレンタインはもちろん、普段のおやつも充実するはず……! そこで、筆者も気になったものを2点ほど作ってみた。
■「ホワイトチョコレートのタルト」
1つめは、ホワイトチョコにラズベリーの赤が美しい「ホワイトチョコレートのタルト」。甘さひかえめのサブレ生地に、ホワイトチョコとマスカルポーネを主軸にしたクリームをたっぷり使用。ヨーグルトを混ぜて柚子ジャムをプラスすることで、重くなりすぎず爽やかな仕上がりに。ほのかな柑橘の香り、コクの奥に感じる柔らかな酸味がたまらない。ラズベリーとの相性も抜群! クリームはスプーンの背でたたいて模様をつけるだけなので、デコレーションも簡単だ。
■「チョコラスク」
2つめは、身近な材料4つで作れる簡単「チョコラスク」。余ったフランスパンや板チョコで作れるうえ、ほとんどオーブン任せ。普段お菓子を作らない人でも、失敗を恐れずチャレンジできるのではなかろうか。簡単でありながら味は本格的で、薄く切ったフランスパンにチョコと牛乳のミルキーなご褒美的甘さがしっかり染みている。短めのフランスパン1本分作ったのだが、家族であっという間に完食してしまった。
お菓子作りは料理の中でもハードルが高く、筆者もあまり日常的には作らないのだが、本書はその「めんどくさい」「難しい」という壁を見事に打ち壊してくれた。しかも焼き菓子なのに失敗しそうなポイントがほとんどない。チョコレートのお菓子って、こんなに簡単に作れるものだったのか……!
これまで「手作りはめんどうだし私には無理!」「材料がたくさん必要でお金がかかる」と二の足を踏んでいた人も、ほんの少しの興味さえあれば、きっとこの『新装版 かわいいチョコレートのお菓子』が解決してくれる。今年のバレンタインは、手作りお菓子にチャレンジしてみては?
調理、文=月乃雫