シンデレラの義理姉に転生したはずが、シンデレラがまさかの男…可愛がっていた義理妹と王子の2人に溺愛される胸キュン転生ファンタジー

マンガ

PR 公開日:2024/1/23

シンデレラの義理姉に転生したけどふたりの王子に溺愛されています
シンデレラの義理姉に転生したけどふたりの王子に溺愛されています』(白泉社)

「もしも自分がシンデレラになったら……!」誰もが一度はそんな“もしも”を想像したことがあるのではないだろうか。ガラスの靴やかぼちゃの馬車、お城の舞踏会には、女の子の憧れがたくさん詰まっている。恵まれない環境で育った人が大きな幸せを掴むことを「シンデレラストーリー」というほど、“シンデレラ”という童話は多くの人に親しまれてきた。月永遠子氏の描くマンガ『シンデレラの義理姉に転生したけどふたりの王子に溺愛されています』(白泉社)は、そんなシンデレラの「義理姉」に転生した少女が主人公の物語だ。

 シンデレラといえば、義理の家族にいじめられている健気な少女というイメージがあるだろう。しかし、本作の義理姉・アトラは、シンデレラを傍で守り支え続けてきた愛すべき家族だった。そんな素敵な義理姉を、シンデレラへの庇護欲に刺激された周りの男たちは憎まれ役に強制する。何をしても「シンデレラをいじめるな!」と言われる生活は、まるで本物のおとぎ話のように理不尽な世界だった。

シンデレラの義理姉に転生したけどふたりの王子に溺愛されています

 アトラは、シンデレラが王子様と結婚した後の自由な暮らしを夢見ていた。そんなある日、森でこの国の王子・ジークヴァルトと出会ったことによって物語が加速していく。待ち望んだ舞踏会が開催されると知って喜んでシンデレラを送り出すも、お城が敵国・スタンナレアの攻撃により爆破されてしまった。怯えて泣いているかもしれないシンデレラを助けるため、アトラは馬を走らせお城に向かう。シンデレラから解放されたいと願う一方で、たったひとりの義理妹を守るためなら戦火の中にも飛び込めるのだ。そんな強さと優しさが、アトラ自身の運命を変えていく。

advertisement
シンデレラの義理姉に転生したけどふたりの王子に溺愛されています

シンデレラの義理姉に転生したけどふたりの王子に溺愛されています

 本作は、不遇で勇敢なシンデレラの義理姉・アトラがふたりの王子から愛される「三角関係」ラブストーリーである。ひとり目の王子は森で出会った青年・ジークヴァルト。ふたり目の王子は、敵国の世継ぎ争いから逃れるために魔法をかけられ、女の子として生かされていた王子・シンデレラだ。「心は男・身体は女も男も自由自在、その名はシンデレラ(=敵国の王子)」を地でいく王子とは一体、何者なのだろうか。思わず「それはもう百合なのでは?」と、属性のカテゴライズに悩んでしまう。義理姉に転生+シンデレラが実は男だったというとんでもない設定により、アトラの物語から目が離せなくなるのが本作の魅力だ。刺激的な少女マンガを楽しみたい人には、一度この作品を手に取ってもらいたい。

シンデレラの義理姉に転生したけどふたりの王子に溺愛されています

シンデレラの義理姉に転生したけどふたりの王子に溺愛されています

 アトラへの感情をこじらせて愛を押し付ける病み系王子のシンデレラと、森で助けられたことでアトラにひと目惚れした武闘派王子のジークヴァルト。シンデレラは女体化してアトラと同じベッドで眠れる圧倒的なアドバンテージを活かし、ぐいぐい身体的な距離を詰めていく。ヒロイン史上最もかわいいと言っても過言ではない“シンデレラ”が突然オスになることに、思わずときめかずにはいられないだろう。しかし、周りの人々がアトラを意地悪なシンデレラの義理姉に仕立てる中、アトラを正しく評価できるジークヴァルトも負けていなかった。騎士団に入り敵国から自国と王子を守ることを決めたアトラは、ジークヴァルトに忠誠を捧げる。

「自国の王子」と「敵国の王子」。そんなふたりの王子から愛されながらも平和のために戦うことを選んだアトラは、これからどんな未来を勝ち取っていくのだろうか。アトラの歩む道の先が、彼女にとっての幸せにつながっていることを願いたい。

執筆:
ネゴト

/
押入れの人