「僕にとっての学校は恐怖でした」過去を話す担任教師。先生が不登校になり、教師を目指した理由とは?/青に、ふれる。⑨
公開日:2024/2/11
『青に、ふれる。』(鈴木望/双葉社)第9回【全15回】
女子高生・青山瑠璃子は、生まれつき顔に太田母斑(おおたぼはん)と呼ばれる青いアザがあったが、アザを気にしすぎず、周りにも気を使われないように元気に振る舞って生きてきた。高2に進学した瑠璃子は、新しい担任教師・神田と出会う。そしてある日、神田が落とした手帳を目にすると、クラスメイトの特徴がびっしり書き込まれていた。だが、自分の欄だけ空欄だった瑠璃子は、“アザを触れてはいけないもの”と思われたのかと感じ、神田を問い詰めに行く。しかし、神田は「青山さんはわかるので」と言い、アザにも気づいていない様子だった。神田は、相貌失認(そうぼうしつにん)という人の顔を判別できない症状を患っていたのだ。“誰にも言えない心の痛み”を乗り越えていく姿が描かれる『青に、ふれる。』をお楽しみください。