落ち込んでいても、作り笑顔で前向きになれる! 人生を好転に導く知られざる笑顔の効果とは?
公開日:2024/1/30
日常で不安があると気分が沈む。すると表情も暗くなり、周囲を気づかう余裕すらなくなってしまう。自覚しているのなら解決策はないのか。実は「ぶすっとした顔」をやめて「笑顔」を作るだけでも、状況が好転するという。
書籍『なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学』(和田秀樹/クロスメディア・パブリッシング)は、不安やストレスを科学的に解消する方法を伝える一冊だ。自分の物の見方や感じ方を変えれば、今日から人生をガラッと変えることができるだろう。
心にも体にも「笑顔」は影響を与える
状況によって、気分の浮き沈みは仕方ない。しかし、つらかったり苦しかったりするときに、作り笑顔を浮かべるだけでも、恩恵を得られるとは驚きだ。
本書によると、笑顔には様々な効果があるという。例えば、気持ちが明るくなり、心に余裕が生まれるのはメリットだ。「幸せホルモン」と称されるセロトニンが分泌され精神的にも安定し、一部では細胞が活性化され、免疫力が高まって病気の予防にも役立つとする研究結果もあるとか。
さらに、自身だけではなく、周囲にも影響を与える。笑顔は相手に心を開いているサインとなり、たがいにリラックスした状態でコミュニケーションを図れるようになる。ニコニコしていると表情筋が発達して若々しい表情になり、好印象を与えられるメリットもあり、笑うという行為はまさしく至れりつくせりなのだ。
笑顔が苦手なら、「こんにちは」と挨拶
笑顔になろうと思っても、気分によってはどうしても笑えない日があるかもしれない。そんな日は「あれ、今、暗い顔をしているな」と気が付き、「こんな顔をしていちゃダメだな。笑顔を心がけよう」と意識するだけでも、前向きさを取り戻せるという。
また、笑顔を作るのが苦手で、どうしても仏頂面になってしまう人は、明るく手を上げながら「こんにちは」と一言、挨拶するだけでもかまわない。表情ではなく意識だけでも笑顔でいようと心がければ、気分を上げられるそうだ。
笑顔が目立つ人の周囲には幸せオーラがただよう。本書では今回取り上げた項目以外に、明かるく過ごすための口ぐせや習慣の変え方など、日常で取り入れたくなるようなメソッドも多く掲載している。
生きていれば多かれ少なかれ不安やストレスにさらされる。本書は、気分がふさぎがちな読者を励まし、背中を押してくれる良書だ。
文=カネコシュウヘイ