幽霊、貸し出します――新進気鋭の注目作家が贈る新作ホラーミステリー『死人の口入れ屋』に反響ゾクゾクッ!「大満足」「夜を迎えるのが怖い」
公開日:2024/2/16
今、ホラーミステリー界隈で圧倒的な支持を得る新進気鋭の作家・阿泉来堂氏。同氏の最新小説『死人の口入れ屋』が、2024年2月6日(火)に発売された。人の恨みつらみが宿る“忌物”が巻き起こす背筋の凍る展開に、さっそく大きな反響が巻き起こっているようだ。
著者の阿泉氏は、デビュー作『ナキメサマ』で「第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞」の読者賞を受賞。二転三転する展開にページをめくる手が止まらず、ラストの大どんでん返しに多くの読者が戦慄したという。その後も荏原市という架空の街で発生した女子大生殺人事件の謎を暴く『バベルの古書 猟奇犯罪プロファイル』や、“インチキ霊媒師”の活躍を描いた『贋物霊媒師』シリーズなど、数々の話題作を世に送り出している。
そんな阿泉氏が今回リリースした『死人の口入れ屋』は、幽霊がとりついた曰く付きの品“忌物”を巡る物語。主人公の久瀬宗子は“ある事情”から刑事の職を辞し、恩人から紹介された「古物商 阿弥陀堂」という骨董品店へ面接に訪れていた。
そこで待っていたのは、屋号にもなっている「阿弥陀」と名乗る人物。表向きは骨董品店だが、本業として行っているのは“忌物”の買い取りと貸し出しで、幽霊の力を頼りたい人を相手に商売をしている。
さて、ここで気になるのは、なぜ宗子に「阿弥陀堂」が紹介されたのかという点だろう。実を言うと宗子は霊感が強く、幽霊を認知できる体質。刑事時代に担当した事件中に発覚したらしく、それが原因で先輩を危険な目に晒してしまった過去を持つ。そこで辞職を決意したところ、教育係としてお世話してくれた人物から「阿弥陀堂」での仕事を紹介された。
そこから半ば強引な形で「阿弥陀堂」への就職が決まった宗子は、さっそく“忌物”が巻き起こす物語に巻き込まれてしまうのだが――。
同作は連作短編集となっており、第1話から第4話に渡って物語が綴られていく。いずれもゾッとする展開の連続で、阿泉氏の持ち味であるラストの大どんでん返しも見どころの一つ。購入した人からは、早くも「ホラーに全振りしつつも、しっかりとミステリーの要素が詰まっていて大満足」「文字だけなのに場面が想像できる阿泉先生の卓越した表現力も相まって、夜を迎えるのが怖い…」といった感想が集まっている。
「人を呪わば穴二つ」という言葉の通り、幽霊の力を借りて人を呪うにはそれ相応の代償が伴う模様。人を呪う側と呪われる側にいったい何が起こるのか、ぜひ同書を手にとって確かめてみてほしい。