サクッもちっがたまらない!子どもが泣いて欲しがると話題の「サクッもちポテチ」「ザックザクチーズチキン」簡単・安うまレシピ【つくってみた】
公開日:2024/2/23
“料理歴32年 酒飲み5kidsママレシピ”というキャッチコピーで多くのファンを持つインフルエンサーのまいさんが、初のレシピ本『まい飯レシピ やるしかないから、今日もごはんを作る!』(主婦の友社)を刊行。母子家庭で育ち、仕事で忙しいママの助けになりたくて、小さい頃から料理を始めたから「料理歴32年」というまいさん。
これが、5人の子どもたちのおかわりコールが止まらない、“ママの株爆上がり”のごはんなんだとか。おまけに、酒飲みのつまみにも最適。まいさんが世の中のママパパや祖父母たちの「今日も料理をやるしかない仲間たち」のために提案する「簡単&安うまレシピ」の中から2品をつくってみました。
まいさんお得意、じゃがいもを使ったレシピの中でも、「サクッもちポテチ」は「また、食べたい」と子どもが泣いた…という逸話を持つ愛されメニュー。しかも、スライスして揚げるだけ。スライスは包丁でもできますが、この本にはまいさん愛用の調理器具一覧が載っていて、そこで紹介された「貝印のスライサー」がすごく使いやすそうなので、筆者も購入しようかと目論んでいます。
このレシピが「サクッもち」になる理由、知りたくありませんか? そのワケは、筆者が思うに「重ね揚げ」にあると思います。片栗粉をまぶしたスライスポテトを揚げる時に、4~5枚ずつ重ねてぎゅっと合わせてから揚げるのがコツ。全体的には分厚めだけど1枚1枚は薄いから、長く揚げることもありません。
もう一つのポイントは、なんといっても味付けでしょう。かつお節に、粉チーズ、のり塩…これは絶対においしいですよね⁉ しかも、からめやすくするためにかつお節を30秒のレンチンで水分を飛ばすあたりが、さすがは料理歴32年。
食べてみると、1枚1枚のサクサクと、それらが重なったモチモチが同時に口の中に広がって、ボリュームがあるし食感が天才的! 和風とチーズが絶妙に絡み合った味に「これ、のり塩ポテチだ…」と思いました。レシピ名が「ポテト」ではなく「ポテチ」であることに納得。これは子どもが感動して泣くわけですね。
次に挑戦したのは、こちらもまいさんお得意の「鶏むね肉」を使ったレシピの中から、1食100円台でテンション爆上がりという「ザックザクチーズチキン」。むね肉をどっさり冷凍で常備しているというまいさん宅では、繰り返しつくる鉄板おかずだとか。
ポテチもそうでしたが、まいさんらしさを際立たせているのは、調味料の使い方です。むね肉を切り分けたら、マヨネーズや白だし、お砂糖、にんにくのすりおろしなどでしっかり味を付けるのですが、これがまろやかな味に仕上がるんですよね。
「ザックザク」の秘訣は、大さじ1杯のお水だとか。むね肉に片栗粉をつける時、途中で水を追加することで、片栗粉が“だま”のようになり、これをつけたまま揚げるとザックザクの食感になる! というスゴ技。
できあがったチキンを口に入れると、本当にザックザク! さらに、このソースが優秀なんです。マヨネーズをベースに、牛乳や練乳、粉チーズなどを混ぜあわせれば、チーズが香るシーザー風ソースのできあがり。ザクザク食感ととろ~りソースが合わさって幸せな味わいです。このソース、付け合わせの野菜にも合います! まいさん宅では、とりあえず大好きなチーズをかけたら子どもが苦手な野菜を食べた…ということがあったらしく、他のレシピでも真似してみたいと思います。
幸せすぎて泣けるレシピ本
「失敗してもいい!」とがんばっているママパパたちを応援しながら、「幸せな味しかせん」とかわいい方言で、簡単おいしいレシピをおすすめしてくれるまいさん。今回は鉄板の揚げ物2つをつくりましたが、その他、「野菜たっぷりのおかず」「加工品お役立ちレシピ」「箸休めと大好きスープ」などレシピのバリエーションも豊富。
また、まいさんが1ヶ月まとめて買っているという肉の保存方法や、鶏皮や大根の皮を捨てずにおいしい一品に仕上げる方法、買い置きしたくなる加工食品の紹介など、ご飯作りが楽しくなるようなハウツーも充実しており、ワクワクしながら読みました。5人の子どもたちは料理のお手伝いもするらしいのですが、掲載された写真の表情がなんとも幸せそうなんですよね…。
最後の挨拶文には、まいさんが育ってきた環境や、周りの人たちへの感謝の言葉が書かれており、まいさんが子どもたちにご飯をおいしく食べてほしい気持ちが伝わってきて、思わず涙が出ました。レシピ本で泣いたのは初めてです。
「やるしかない」からこそ、毎日おいしく食べられるように、節約しながら、子どもが喜ぶような工夫が凝らされた、まいさんのレシピ。子ども向けのレシピを知りたい人や、家族の食卓を楽しくしたい人、親子で料理に挑戦したい人などにおすすめです。
文=吉田あき