声のかすれは衰えのサイン! メリットしかない声帯を鍛えるべき理由
公開日:2024/3/19
綱引きの「オーエス!」が語る、
声帯と踏ん張り力のメカニズム
声帯は「小さな巨人」。たった1・5cmほどの筋肉が、体のさまざまな機能や動きと結びついています。
力を込めるときに思わず声が出ることでもわかります。
綱引きのとき「オーエス! オーエス!」「よーいしょ! よーいしょ!」と、みんなでかけ声をかけ力を合わせて、必死で足を踏ん張りますね。
気合いの「ヨッシャ!」、重いものを動かすときの「エイッ」、立ち上がるときの「どっこいしょ」など、私たちは力を込めるとき、無意識のうちに声を出しています。
スポーツ選手も、勝負どころで、ありとあらゆる独自のかけ声を発しますね。
「発声」によって、より大きな力を出せたり、足をしっかり踏ん張れたりすることを、体はよくわかっているのです。
この「踏ん張り力」にも、声帯の開閉が深くかかわります。
かけ声を発するとき、声帯がピタッと閉じると肺が風船のようにパンパンにふくらみ、上半身が安定して、足をしっかり踏ん張れるのです。
逆に、支えるのどの筋肉(声筋)が衰えていると声帯の締まりが悪くなり、口のあいた風船のように、すき間から息が漏れて声がかすれ、上体がふらふら、足元もヨロヨロしやすくなります。
<第6回に続く>