外国人がお土産にすることも! じつは外国には少ない日本のあの硬貨/億万長者も知らない!? お金のびっくり事典②
公開日:2024/3/14
『億万長者も知らない!? お金のびっくり事典』(植村峻、中島真志、 二橋瑛夫:監修、 中村浩訳:文、うのき:絵/ポプラ社)第1回【全5回】
2024年7月の新札切り替えを前に、「お金」に注目が集まっています。また、物価の高騰や投資が話題になったり、さまざまな形式のキャッシュレス決済が次々に登場するなど、「お金」にまつわる話題は尽きません。『億万長者も知らない!? お金のびっくり事典』は、そんな「お金」について楽しく考えられるきっかけとなる雑学事典です。楽しいイラストと、昔のお金や世界のお金の写真をふんだんに掲載。みんなで楽しく「お金」雑学を学びましょう!
日本では5円玉と50円玉には穴があいていて、ほかの硬貨との区別もしやすい。ふだんから使っているので、硬貨に穴があいていることはあたりまえのことだと思うよね。でも意外にも、穴のあいた硬貨を使っている国は少ないんだ。日本に来た外国人が、穴のあいた硬貨がめずらしいからと、おみやげに持ち帰っているなんて話もあるんだって。
日本以外で現在も穴あき硬貨がつくられているのは、デンマークぐらいしかないんだ。最近までは、フィリピン、パプアニューギニア、ノルウェーで穴あき硬貨をつくっていたけれど、今はもうつくっていないんだって。
硬貨に穴をあけるのは、硬貨の区別のためのほか、原料の節約や、にせものづくりを防ぐためといわれている。
日本で今使われている硬貨は、世界で最も区別がしやすい硬貨といわれているんだ。
1円玉と50円玉と100円玉が銀色、10円玉が茶色、5円玉は金色、以前の500円玉がうすい金色、新500円玉がうすい金色と銀色の2色だね。
銀色でも1円玉は小さくて軽く、50円玉や100円玉とはすぐ区別がつく。茶色い10円玉や、濃い金色で穴あきの5円玉も見分けやすい。50円玉と100円玉は同じ銀色だけど、穴のあるなしで区別がしやすいよね。
また、1円玉と5円玉と10円玉はギザなし、50円玉と100円玉はギザあり。500円玉はななめギザや、変化するななめギザ(異形ギザ)だね。これなら視覚に障がいのある人にも区別がしやすいよね。