公園で拾った手帳に書かれていた暗号文。解読できなくてよかった理由とは?/とけるとゾッとする こわい算数2-④
公開日:2024/3/16
『とけるとゾッとする こわい算数(2)赤い女は何人いるでしょう?』(小林丸々:作、亜樹新:絵/ポプラ社)第1回【全6回】
累計35万部突破の『本当はこわい話』(角川つばさ文庫)作者の新シリーズ、オモこわ度アップの第2弾!「公園で姿を消した女の子がやりかけの算数ドリルに書き残したたし算、答えからわかる真実は?」「足にケガをして入院中の男の子、時速3kmで追いかけてくるお化けから逃げられる?」といった問題を解きながら、隠された意味に気づくと、恐ろしい真実が浮かび上がる…!『とけるとゾッとする こわい算数』は、算数×こわい話×ナゾトキがひとつになったショートストーリー集です。「こわい話」が大好きな女の子、案内役のフミカちゃんといっしょに算数の勉強をしよう!
17 読めない手帳
ヤスフミくんは公園で遊んでいました。トイレに行こうとすると、花壇の横に手帳が落ちていました。
黒革の、大人っぽい手帳です。
パラパラとページをめくりましたが、持ち主の名前らしいものは見つけられませんでした。
それどころか、どのページもまともに読むことができませんでした。
小学3年生のヤスフミくんが習っていない漢字がたくさん使われているとか、外国語で書かれているとかいうわけではありません。
どのページも暗号文のようでチンプンカンプンなんです。
最後のページには、こんな数字がならんでいました。
・1、3、ア、7、9
・40、48、56、オ、72
・2、4、イ、16、32
「ぜんぜん意味わかんないや」
ヤスフミくんは自力で解読することをあきらめると、元あった場所に手帳をもどしました。
ア、オ、イに入る数字は何になるでしょうか?