「新卒でトヨタ入ったけど全然ダメでさ~」“無自覚”風マウントのススメ
公開日:2024/3/31
相手に対して自身が優位な立場であることを誇示する意味合いで用いられる「マウンティング」。SNSを含め、私たちの身の回りには「マウンティング合戦」が絶え間なく繰り広げられています。
人間関係あるところにマウントあり、マウンティングを制する者こそが人生を制する。3万以上の事例を収集・分析してきたマウンティング研究家が、「80億総マウント社会」を乗り切るためのナレッジを集大成しました。
人脈の広さをアピールする“著名人と知り合いマウント”。困った感を出しつつ優位な立場であることをアピールする“困ったマウンティング”など、様々なマウンティングを例文とともに解説!
AIが進化しても、役立つのは人間理解のセンス。マウンティングを理解することは、人間を理解すること。マウンティングこそ最強の教養!『人生が整うマウンティング大全』は、マウント社会を力強く生き抜く必読書です。
※本作品は書籍『人生が整うマウンティング大全』(マウンティングポリス/技術評論社)から一部抜粋・編集しました
無自覚マウンティング
無自覚マウンティングとは、自分がマウンティングしていることに気づかず、自覚なく相手に対して優位性をアピールしてしまうコミュニケーション手法のこと。本人からすれば「マウンティングしている」という自覚はないが、実際には相手に対して「上から目線感」を与えてしまっていることが大きな特徴である。
模範例文
「新卒で入社したマッキンゼーではまったく通用せず、本当に大変でした。毎日午前3時まで働いても、時間がかかるばかりで、満足なパフォーマンスを一向に発揮できない。結果、完全に挫折して、逃げるようにしてハーバード大学に留学したんです」
解説
「マッキンゼーで通用しなかった」「逃げるようにハーバードに留学した」などと謙遜を含ませた言い方をしているが、それによって、一般レベルとはかけ離れた能力の持ち主であることを明らかにしてしまっている事例。「結果的にマウンティングになってしまった」という無自覚マウンティングの典型例と言える。
模範例文
「ハーバードに合格したときも、司法試験に合格したときも、これで人生『あがった』と思ったけど、全然、そんなことなかった」
解説
ハーバードに合格しても司法試験に合格しても人生は「あがり」ではなかったと自省的な発言をしているが、それによって、並外れた頭脳の持ち主であることを結果的に披露してしまっている。
模範例文
「現代文って、一体何を勉強するんですか? そもそも、本文に答えが書いてあると思うので、そのまま回答するだけだと思うのですが」
解説
自身の国語力を自覚しておらず、「現代文の勉強に注力する知人の行動が理解できない」と述べ、結果的にマウントになってしまっている。
<続きは本書でお楽しみください>