本作品を試し読み

　本書は3章で構成。まず初めの章ではすべてのトレーニングの基本となる「鼻呼吸・腹圧呼吸・足裏センサーの活性化」の3つを紹介します。

　例えば腹圧呼吸とは、お腹に圧をかけた状態で鼻呼吸をすること。息を吸うときも吐くときも、お腹が動かないように力を入れます。

　やってみると、意外と難しい！　普段幼稚園の送り迎えしか体を動かさないデスクワーク民の私。そもそも腹筋も3回しかできないぽっこりお腹なので、圧をかけているつもりでもお腹が動いてしまいます。しかしこの呼吸を日常生活に取り入れるだけでもインナーマッスルが鍛えられ、ボディメイク＆代謝アップ効果があるそうなので、やらない手はありません。

　どうにかできるようになったら、腹圧を意識したまま体を揺らしたり、仰向けやうつぶせの状態から行ったりするトレーニングを6つ。

　特に体を揺らすトレーニングは、曲がった体をもとの状態に戻していくようで気持ちがいい！　「体にいいことしてる！」という気持ちが高まって、さらにやる気が出てきました。

　続く2章目は部位別のトレーニング。ここで気になったのが「背中を動かして、小顔・バストアップ」という項目。顔が大きいのが長年の悩みなのですが、“背中を動かして、小顔”というのはあまり聞いたことがないような……。と思ったら、「肩甲骨を動かすと、首や鎖骨まわりの筋肉もほぐれ、顔まわりもすっきりする」とのこと。早速やってみます。

　FUKUの一番お気に入りのトレーニングだという「ペンギンステップ」。かわいい名前の割にやってみると意外ときつい……！　しかも鼻呼吸＆腹圧呼吸を意識しながらとなると、頭も混乱してきます。しかしこの呼吸法に気を配ることがトレーニングの効果を高める一番のポイントとのことなので、忘れずに。小顔効果はもちろんすぐには出ませんが、肩甲骨を動かすことで万年の肩こりが和らぎ、上半身が軽くなった気がしました。

　ラストの3章目は全身運動。せっかくだから「脂肪を燃やす」というキーワードの中からチャレンジしてみました。

　全身で行うスクワットのようなものですが、斜めの角度からの写真もあるのであまりトレーニングをしない私にもわかりやすかったです。「脂肪を燃やす」パートにはこちらを含めた３つのトレーニングが掲載されていますが、全部やったらもうヘトヘト……。しかし最後のQ＆Aページに、「筋トレは休息日も必要。週2ペース程度で行うのがベターです！」とあったので、「週2回くらいならなんとかできそう」と心を持ち直すことができました。

　かなりわかりやすく解説されている本書ですが、わからないときや動いている福士さんに会ってモチベーションを高めたいときのために、各トレーニングの動画を見ることができる二次元コードもついています。

　今から始めれば薄着の季節には間に合うかも!?　本書には50以上のトレーニングが掲載されているので、ぜひ自分に合ったトレーニングを探してみてください！

文＝原智香