辛い花粉症の季節。鼻水を出し切りたいときに試してみて! 自宅のキッチンでできるアーユルヴェーダのセルフケア

健康・美容

PR 公開日:2024/3/27

台所薬局 スパイス&ハーブで心と体をセルフケア
台所薬局 スパイス&ハーブで心と体をセルフケア』(ブラフ弥生/主婦の友社)

「病院に行くほどではないけれど、なんとなく不調が続いているな」「年齢とともにナチュラルなもので体と心を整えたい」。そんな風に自分の体調が気になり始めたら、日常にアーユルヴェーダの考え方を取り入れてみるのがおすすめです。

 アーユルヴェーダは、古代インドから生まれた世界三大伝統医学の一つ。その特徴は、人間の体と心、環境なども含めた自然界の法則を体系的な理論で説明し、具体的な対処法をセットで示していること。そして、自分で不調を改善したり、予防したりするセルフケアの大切さを教えてくれることです。

 アーユルヴェーダスクール&サロン「ハーバルアーユルヴェーダ」の代表を務めるブラフ弥生さんは、著書『台所薬局 スパイス&ハーブで心と体をセルフケア』(主婦の友社)の中で、アーユルヴェーダの「台所薬局=キッチンファーマシー」という考え方をお勧めしています。

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「台所薬局」は、その名のとおり自宅のキッチンを「薬局」と考え、体調に合わせた食材や調理法を選んで家庭料理を作ったり、さまざまなスパイスやハーブ類を活用したりして自分で体や心のメンテナンスをしていきます。気軽に自然のエネルギーを取り入れ、気づいたときに自分で手当てをしようというケア方法なのです。

台所薬局 スパイス&ハーブで心と体をセルフケア P9

自分の今の心と体のエネルギーのありかたを観察し、スパイスやハーブで調節する

「台所薬局」を実践するには、まずアーユルヴェーダの基本の考え方を知りましょう。アーユルヴェーダでは、自然界のすべてが「ドーシャ」という3つのエネルギーで成り立っていると考えられています。

3つのエネルギー「ドーシャ」
・ヴェータ(風)
・ビッタ(火)
・カパ(水)

台所薬局 スパイス&ハーブで心と体をセルフケア P11

 人間の生命活動もこの3つのドーシャが働くことで成り立っているのだそう。生まれ持ったドーシャのバランスは百人百様で、それが個人の体質や性格を形づくっています。さらにこのドーシャのエネルギーは、季節や環境、暮らし方によっても変動。その人らしいドーシャのバランスが整っているときはコンディションが良く、そこが崩れてしまうと体調や心にも影響してしまうとか。

台所薬局 スパイス&ハーブで心と体をセルフケア P13

 心と体をいい状態にするためには、ドーシャのバランスを整えることが大切とブラフ弥生さんは言います。なんとなく不調を感じたら、今の自分を観察して、まずはどのドーシャが増えすぎているのかを見ていくこと。そして増やす原因を取り除き、逆の性質を取り入れることで、乱れたバランスを整えます。例えば、不規則な生活や環境の変化は、乾燥や不規則さという質を持つヴァータ(風)を増やしてしまうのだとか。すると肌が乾燥してカサついたり、不安定になりがちに。そんな時は逆の性質である保湿や規則性を取り入れることでバランスを戻すことができるのだそう。

 こうした不調への対処法として活用したいのが、「台所薬局」。ハーブやスパイスの力を借りて、反対の性質のものを食事などで取り入れることで、ドーシャのバランスを整えていくのです。

スパイスとハーブの取り入れ方

台所薬局 スパイス&ハーブで心と体をセルフケア P18

 本書には、台所薬局で役立つスパイス&ハーブ一覧が掲載されていて、ドーシャへの作用も一目瞭然。例えば、「ヴァータ(風)」が増えたことが原因で生じた頭痛のときには、「ヴァータ↓」と書かれているカルダモンやシナモン、ジンジャーなどをを取り入れれば、増えすぎたヴァータを減らすことができるとわかります。

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 もちろん、このスパイスやハーブを活用するためのレシピも多数掲載。例えば、先ほど挙げた「カルダモン」なら、「カルダモンレモンティー」が頭痛に対処するレシピとして紹介されています。

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「カパ(水)」のエネルギーが増えると鼻が詰まりやすいそうですが、花粉症で鼻づまりがつらいときなどにも活用できそうな、「生はちみつとシナモン」のレシピも。

「薬局」と聞くと難しいイメージを持つ方も多いかもしれませんが、実際のレシピはどれも手軽に実践できそうなものばかり。香りや味を楽しみながら、自分の体と心に向き合う習慣として取り入れてみてはいかがでしょうか。

文=三浦小枝