レシピ本大賞2023大賞受賞&シリーズ累計50万部突破! 「やる気1%ごはん」シリーズ最新刊は弁当にも使えるスピードレシピ

暮らし

公開日:2024/3/27

「弁当にも使える やる気1%ごはん作りおき ソッコー常備菜500
弁当にも使える やる気1%ごはん作りおき ソッコー常備菜500』(まるみキッチン/KADOKAWA)

 使い勝手のいいお手軽レシピが人気の「やる気1%ごはん」シリーズ。細かくてややこしい手間は省き、フライパンひとつ、電子レンジ、炊飯器など「とにかくラクにおいしく作れる」よう徹底しているこのシリーズは、2023年に実施された第10回料理レシピ本大賞で大賞を受賞し、シリーズ累計50万部を突破している。

 第1弾となる『テキトーでも美味しくつくれる悶絶レシピ500』、第2弾の『美味しいおかずがちゃちゃっと作れるしあわせレシピ500』に続いて発売されたのは、『弁当にも使える やる気1%ごはん作りおき ソッコー常備菜500』(まるみキッチン/KADOKAWA)。筆者も最近コワーキングスペースで仕事をする機会が増え、お弁当を作っていくことも多いため、「弁当にも使える」「常備菜」というワードがとても気になった。

 お弁当にすると、外食やコンビニに比べて節約できるのはもちろんだが、たんぱく質や野菜をバランスよく摂れることも大きな魅力。健康のためにも常備菜をうまく活用してお弁当生活を続けたいと思うものの、そもそも常備菜を作るのに時間を奪われては元も子もない。というわけで、どれくらいやる気なしで手軽に作れるのか実際に試してみた。

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「パリパリ鶏のペペロンチーノ」(P.58)&「ブロッコリーの塩昆布ナムル」(P.148)

パリパリ鶏のペペロンチーノ

 まずは、「パリパリ鶏のペペロンチーノ」と「ブロッコリーの塩昆布ナムル」。「パリパリ鶏のペペロンチーノ」は、袋に鶏もも肉と片栗粉を入れて混ぜ、オリーブオイルをひいたフライパンでカリッと焼く。あとはコンソメ、おろしにんにく、赤唐辛子を絡めれば完成。「ブロッコリーの塩昆布ナムル」は、耐熱容器にブロッコリーを入れて電子レンジで3分加熱し、汁気を切ってごま油、塩昆布、鶏がらスープ素、おろしにんにくを絡めれば出来上がりだ。

 どちらも切って焼いて絡めるだけ、切ってレンチンして絡めるだけと10分~15分程度でできてしまった。調味料も大抵の家に置いてあるものばかりで、新たに買いそろえる必要などまったくない。ペペロンチーノは、コンソメを使うことで漬け込み時間なしでもしっかり味に仕上がった。ブロッコリーも、塩昆布とにんにくが効いていておいしい……! この2品以外は卵焼きを作って青じそと梅を合わせたくらいなので、所要時間は30分程度。しかも作り置きも可能なため、明日以降の自分を助けてくれる。

「レンジでキーマカレー」(P.87)

レンジでキーマカレー

 続いて、「レンジでキーマカレー」。耐熱容器にみじん切りにした玉ねぎ、合いびき肉、カレールウ、バターを入れて、ラップをして電子レンジで6分、混ぜて再度6分加熱すれば完成。仕上げに好みでドライパセリを散らす。あとは先ほど紹介した「ブロッコリーの塩昆布ナムル」と、レンチンした冷凍カボチャ、切ったトマトのみ!

 カレーに使用した野菜は玉ねぎだけだが、合いびき肉から出る出汁とバターのコクで、物足りなさは一切感じない。こんなシンプルな材料と電子レンジで、しかもごく普通の市販のルウで、ここまでのキーマカレーが作れるのかと驚いた。カレーに味のインパクトとボリュームがあるため、レンチンしただけ、切っただけのカボチャとトマトがむしろ箸休めになってくれる。ブロッコリーで味のバリエーションも出せて、栄養も満点!

 ちなみにキーマカレーも、加熱の12分を合わせても所要時間は20分程度。玉ねぎはまとめてフードプロセッサーでみじん切りにし、小分けにして冷凍保存しておくと、より手間と時間を省くことができる。晩ごはんとして多めに作って、朝ごはんやお弁当に使い回すのもアリ。疲れていても、時間がなくても、ほんの「1%」のやる気さえ残っていればどうにかなる本書の料理。うまく活用すれば、おうちごはんもお弁当も何倍も充実すること間違いなし!

調理、文=月乃雫