著者 小林亮平氏が発信するYouTube動画は、「分かりやすい」という声が非常に多く、新NISAデビューを果たした視聴者の数は計り知れない。本書では、文字だけでは理解しにくい、「新NISAの仕組み」や「運用シミュレーション」がイラスト・図解で表されているため、スッと頭に入るのだ。「誰でもできる」と銘打つ書籍を閉じた人でも、本書なら最後まで理解しながら読み進めることができる。

※本稿は『イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方 』（小林亮平/KADOKAWA）から一部抜粋・編集しました。

新NISAは40代と相性ばっちり？！　今日からできる老後資金の作り方

　40代に差し掛かるタイミングで、「第二の人生をどう過ごすか」と考え始める人が多い。こどもの教育費や住宅ローン等でまだまだお金がかかるなか、老後の資金を貯めるなんて絶対に無理だと諦めてはいないだろうか。小林氏は、40代から始める老後の資金調達には新NISAがぴったりだと語る。

　ちなみに、どのくらいの資産があれば余裕ある老後生活が送れるのだろうか。仮に、65歳から95歳まで老後生活が続くと仮定し、国からの年金とは別に月5万円程度の余裕を持っておくとする。そうすると、月5万円×12カ月×30年＝1800万円。約2000万円程度の資金を用意しておいた方が良いことが分かる。これを読んでいる人の中には、40代からどうやって2000万円を捻出するか頭を抱える人もいると思うが、その必要はない。

　例えば、45歳の方でも65歳まで約20年はあり、45歳から老後資金の準備として、月5万円の積立を20年間続けて、年利を5％と仮定し新NISAを運用する。そうすると、20年後には元本1200万円に対し、約847万円の利益となり、元本と利益合わせて2047万円もの資産になる。

　したがって、老後資金は十分に準備できることが分かる。このように図と合わせて一緒に見ると、40代から新NISAを始めても遅くないことがわかる。

　財布の中身は減り、お金の悩みが増えている今だからこそ、老後の資産のことは新NISAに任せようではないか。二の足を踏んで、なかなか始めることができなかった人や途中で諦めてしまった人は、ぜひ本書とともに新NISAの世界に足を踏み入れてみては。

文＝茂木有芽