病弱なJKが“不死身”の毒ガブ飲み魔女に転生!?『転生ラスボス魔女は毒ポーションで薬屋を始める。』がついに紙コミックス化!

マンガ

公開日:2024/4/5

転生ラスボス魔女は毒ポーションで薬屋を始める。
転生ラスボス魔女は毒ポーションで薬屋を始める。』1巻(羽野ちせ/白泉社)

 病弱女子高生が最強のラスボス魔女に転生、しかし働くのは悪事ではなく“薬屋”……? 月刊『LaLa(ララ)』発の電子増刊「異世界転生LaLa」で連載中の人気マンガ『転生ラスボス魔女は毒ポーションで薬屋を始める。』の紙コミックス版1巻が、2024年4月5日(金)に発売された。

『転生ラスボス魔女は毒ポーションで薬屋を始める。』は、昨今流行している“異世界転生”作品。主人公は生前、病弱体質ゆえに17歳という若さで生涯を終えてしまう。そして転生先の世界では、大陸征服を目論む不死身の魔女・マチルダとして君臨することに。

 あるとき前世の記憶を取り戻したマチルダは、自身が生前遊んでいたRPGゲーム「ゆぐまじょ」のラスボス魔女であることを悟る。生前とは真逆なステータスで大喜びするも、勇者と戦うことで破滅エンドしか待っていないことを思い出し、それを回避するために大陸征服を放棄して穏やかに過ごすことを決意。

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 かくしてマチルダは、ラスボス魔女の能力「毒ポーション」とゲームの独自システム「錬金術」を駆使しつつ、前世で願ったスローライフを満喫することに。

 そしてまたある日、病気で苦しむ子どもと遭遇したマチルダ。もちろん黙って見過ごすわけにはいかず、能力を応用して「治療ポーション」を生成し、子どもの命を救ってみせる。この体験をきっかけに薬屋を立ち上げるマチルダだったが、その後「ゆぐまじょ」の勇者・レオと遭遇したことで運命が一変するのだった――。

 同作の見どころは、やはりマチルダのポーション生成シーンだろう。彼女は基本的に毒薬しか作れないため、自ら毒を取り入れる“治験”を繰り返して症状に応じたポーションを作っていく。

 不死身なので命を落とすわけではないが、毒は毒。飲むたびに吐血や嘔吐、痙攣を始めとした諸症状に苦しむが、それでも前世が病弱だったという背景から苦しんでいる人を見過ごせない。そんなマチルダの献身性に、多くの読者が胸を打たれているようだ。

 また物語の設定上、本来は宿敵であるはずの勇者・レオとの関係にも注目だ。最初は懸賞金目的でマチルダを国王に突き出そうとするなど腹黒い部分が目立つが、やがて彼女の魅力に惹かれていくようになる。その気持ちを自覚しているのか否か、成り行きから同居生活が幕を開けるわけだが……。

 連載誌が「LaLa」の精神を引き継いでいるだけあり、胸キュン描写も多い同作。読者からは、「なんか、転生っていいかもwww」「ほんわか可愛らしい絵とお話でした」「設定が面白い!」「ロマンスの香りがしてきますね?」と評判の声が集まっている。

 そんな『転生ラスボス魔女は毒ポーションで薬屋を始める。』は、これまで電子版のみの取り扱いだった。しかし売上が好調ということもあって、今回紙コミックス化される運びになったという。

 さらに同作は3月より開催されている「異世界転生LaLa4作品連続刊行フェア」の対象であり、実施店舗で購入すると同日にリリースされる『没落令嬢なのに第2皇子に求婚されています』との合同リーフレットが配布される予定。もちろん作者の描き下ろしなので、ファンは見逃し厳禁だ。

 不遇な前世から一転して幸福な人生を獲得するという“異世界転生”ジャンルの基本を押さえつつ、斬新な設定でキャラクターの魅力を引き出している『転生ラスボス魔女は毒ポーションで薬屋を始める。』。はたして不死身の薬屋は、破滅エンドを回避して無事にスローライフを満喫できるようになるのだろうか?