他の人にとっての「普通」は自分とは違う。つらくて悔しい気持ちが、先輩の優しさで救われた/おはよう、しっぽ⑤
公開日:2024/5/4
『おはよう、しっぽ』(川瀬はる/文藝春秋)第5回【全6回】
佐々木ムギ33歳、“しっぽ”有。平日は愛すべき3人の先輩おばあちゃんたちと図書室の修復室で働き、休日は高校時代の後輩であり親友のれんげと喫茶店を巡る。毎日、比較的穏やかに暮らしているのだが…。世の中は“しっぽ”が異物扱いされ、電車に乗ればディスるような言葉や視線が突き刺さる。いつの間にか自虐癖が身についてしまったムギは、“しっぽ”を取るか否かを悩み、悶々としながら過ごしていた。そしてある日、職場のおばあちゃん・小石さんとの衝突をきっかけにムギの中で変化が起こり――。文春オンラインのコミックサイトBUNCOMI上で反響を呼んだ「脱・自虐」コミック。“他人や自分と向き合うこと”について考えさせられる『おはよう、しっぽ』をお楽しみください。