男の「狩猟本能」に火をつける「メス力」って何? 全身全霊で愛してくれる「ど本命」と出会う方法
公開日:2024/4/21
付き合った当初は溺愛されていたのに、最近は彼が冷たくて寂しい…。交際期間が長くなると、そんな悩みに頭を抱え、孤独な夜を過ごすこともある。
だが、『もう一度、恋させるために』(神崎メリ/ハーパーコリンズ・ジャパン)を手に取り、彼への振る舞い方や自分の在り方を見つめ直すと、心がザワザワしない関係を取り戻せるかもしれない。
著者は婚活女性から絶大な支持を得ている、恋愛コラムニスト。媚びることなく男心に寄り添い、男性の「狩猟本能」や「庇護欲」、「ヒーローになりたい願望」に火をつける“メス力”を提唱。メス力を身に着けて、全身全霊で愛してくれる「ど本命」との出会いを掴もうとアドバイスしている。
本書はど本命と交際できたのに、なぜか彼から雑に扱われるようになってしまった人に向けた、恋心の再着火本だ。
著者によれば、ど本命男性の心が離れてしまう行動(=ど本命クラッシャー)には大きく分けて4つのタイプがあるそう。
①支配系クラッシャー(彼の男性性を潰してしまう)
②甘ったれ系クラッシャー(彼に叱られがちな関係になってしまう)
③オドオド系クラッシャー(オラオラ男やモラハラ男を育成する可能性が…)
④感情暴走系クラッシャー(彼をイラつかせてしまう)
本書には、自分がどんなど本命クラッシャーをしているかが知れる「タイプ診断」を収録。各タイプが心がけたい具体的なメス力や3ステップの対策も紹介されているため、恋愛中に現れやすい自分の弱点と向き合うことができる。
恋愛中、あるあるなのが「疲れているから」と彼から言われ、昔のように会えない現状にモヤモヤするという悩み。本書には、そんなもどかしい関係を修復するヒントも綴られている。
この悩みを抱えている人は、「甘ったれ系クラッシャー」である可能性が高い。彼といるときに相手の様子を観察せず、自分の話ばかりしてしまう、思いつくままオチのない話をしてしまうといった傾向が、このタイプには見られる。
なぜ、こうした行動で男性の心は離れていくのか。それは、彼女と会う時間が癒しにならなくなるからだと著者は指摘する。
男性は、女友達や親友にするような会話を配慮なくまくし立てる彼女の姿を見ると、「雑に扱われている」と感じてしまうそう。また、幼い子どもが親に甘えるように「聞いて」と言う姿を見ると、「甘ったれている」と萎え、ど本命から転落してしまうという。
この状況を変えるには、「自立のメス力」と「尊敬のメス力」を取り入れながら、気づき、マインドを変え、行動するという3ステップを辿っていこう。
まず行いたいのが、話し過ぎるのは甘えたい心の表れであり、依存であると気づくこと。そして、頭の中のお喋りを垂れ流して聞かせるのは失礼なことであると自覚する。
その上で、話したい内容の起承転結を想像し、聞き手と自分の距離感を生み出す(=自立のメス力)。会話泥棒やあくびをせず、付き合った当初のように関心を持って彼の話を聞くことも意識しよう(=尊敬のメス力)。
なお、マシンガントークをしたくなったときは甘えたい心の裏返しであるため、彼にハグをリクエストするのもオススメ。オチのない話が浮かんだときは、「オチないけどいい?」と予告してから話すのがベター。すると、自分が話す内容を自覚でき、ダラダラ話す癖が改善されていくそう。彼側も「オチがないんだ」と心構えができるため、一石二鳥だ。
こうした姿勢でいると、男性は癒されると感じ、自然と会いたくなるそう。小手先のテクニックで彼の心を取り戻そうとするのではなく、自分が抱える心の問題と向き合いながら解決策を導き出していくのが、メス力的関係修復法の特徴なのだ。
自分がど本命クラッシャーをしてしまう原因や心の中に秘めた本音と向き合う中では、痛みを感じることもあるだろう。だが、その作業は自分自身を幸せにしてあげるためにも大切なことだ。
恋人との関係に不満を感じると、相手が変わることを期待したり、彼の心をコントロールできないかと、つい考えてしまったりするもの。しかし、自分自身が変わることで幸せを掴め、未来が変わっていくことだってある。そう気づかせてくれる、このメス力は最愛の人との関係修復だけでなく、生育環境や過去の恋愛などで傷つき、上手く恋愛できなくなったあなた自身の心を救うためにも役立ってくれるはず。
著者は見切るべき男性の特徴も解説しているので、そちらもチェックし、幸せな“ど本命婚”を掴んでほしい。
文=古川諭香