圧倒的なコスパと時短! チャンネル登録者数53万人超のYouTuberが教える賢くて美味しいお弁当レシピ
公開日:2024/4/16
買い物の手間やお財布への負担を考えると、できるだけ少ない食材をうまく使い回したい。しかし短期間で同じ食材を使うとなると、似た献立になって飽きてしまいがち。『材料同じでも 毎日違っておいしい 1週間1000円 10分弁当』(Akarispmt’s Kitchen/KADOKAWA)は、そうした日々の食事に関する悩みを解決してくれる、画期的なお弁当レシピの本。
著者のAkarispmt’s Kitchen(アカリスムキッチン)さんは、YouTube登録者数54万人超えの人気チャンネルを運営しているYouTuber。10分で作れる「10分弁当」など、限られた予算で手間を省きつつ複数の料理の同時調理を繰り広げる動画が人気を集めている。
同じ食材をフル活用することで無駄が出にくく、まとめ買いもできる。つまりコスパよく買い物できるのだ。紹介されているレシピを見ると分かるが、限られた食材の組み合わせ方や調理方法、味つけを使い分けることで、しっかりと「違うお弁当」になっている。また、使われているメイン食材が分かりやすくなっているため、「今週はこの食材で作ろう」と選びやすいのも嬉しい。
鶏むね肉を使ったお弁当から2品作ってみた
筆者もつい食材を買いすぎてしまう傾向にあるので、同じ食材を使ったものから2品ほど作って食べてみることにした。作ったのは、「玉ねぎおろしソースのチキンソテー弁当」と「チキンカツ弁当」。使っている主な食材は、どちらも鶏むね肉、卵、小松菜、玉ねぎ、えのき茸の5品のみだ。
まずは「玉ねぎおろしソースのチキンソテー弁当」。
入っているのは、ごはんと「玉ねぎおろしソースのチキンソテー」(玉ねぎしょうゆ味)、「小松菜とエノキのバター焼き」(バター味)、「目玉焼き」(塩味)の3品。チキンソテーは、漬け込みなど一切していないが、片栗粉をまぶしておろし玉ねぎやみりん、醤油などで味つけすることでしっかり味に。みぞれ煮のような味わいで、ごはんとの相性も抜群だった。バター焼きで野菜もしっかり摂れ、卵はビタミンCと食物繊維以外の栄養をバランスよく含んでいる栄養食品で、健康面にもしっかり配慮されている。この3品を、シリコンリングとフライパンを使って同時調理するのがAkarispmt’s Kitchen流だ。
続いて「チキンカツ弁当」。
入っているのは、ごはんと「チキンカツ」(ソース味)、「小松菜卵とじ」(鶏ガラスープ味)、「エノキと玉ねぎの赤しそふりかけ和え」(赤しそ酢味)の3品。チキンカツ以外はどちらも電子レンジ調理で、キッチンばさみとスライサーを使うことで包丁&まな板いらず。揚げ物を入れて10分で作れるのも非常に助かる。卵とじは鶏のうまみとごま油、にんにくが効いていて、思った以上に満足度が高くて驚いた。ふりかけ和えも、甘さと酸味、塩味のバランスが絶妙!
どちらのお弁当も、味に被りがなく、食べ応えや食べる楽しさ、栄養バランスがしっかりと担保されている。電子レンジやキッチングッズをうまく活用することで、短い時間、少ない食材でも、こんなにバリエーション豊かなお弁当が作れるのかと嬉しくなった。
本書にはほかにも「挽き肉カレー弁当」や「キャベツハンバーグ弁当」など作ってみたいお弁当が満載。この本で使い回し術を学んで、お弁当生活を充実させたい。
調理、文=月乃雫