餃子の無人販売はなぜ儲かるのか? 2つのメリット

ビジネス

公開日:2024/5/5

「あれだけ流行ったタピオカ屋はどこへ行ったんだろう?」
「餃子の無人販売ってなんで儲かるんだろう?」

ふと、こんな疑問を抱いたことはありませんか?
皆さんの日常の半径10メートル以内にも、実は知られざる“儲けの仕組み”が存在します。

タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ』は、開設わずか1年で登録者数約50万人超の税理士YouTuber脱・税理士スガワラ君による、ビジネス成功のヒントがギュっと詰まった一冊。

ビジネスの裏側を見てきた有名税理士が、今日から始められる商売のカラクリを解説します!

※本記事は書籍『タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ』(菅原由一/KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。

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タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ
『タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ』(菅原由一/KADOKAWA)

5-2 餃子の無人販売はなぜ儲かるのか?

▶ 人手不足の解決策になる

 無人化を推進する企業や店舗が増えました。スーパーやガソリンスタンドのセルフサービスがその一例で、餃子や肉やサラダなどを完全無人で販売する店舗もあります。

 無人化は、2つの点で儲かる要素を持っています。1つは人件費を削減できることです。人件費は従業員に支払う給料のみならず、社会保険料や福利厚生、採用と教育のコストも生みます。これらを抑えることで企業の手元に残る利益を増やすことができます。

 無人化が儲かる2つ目の理由は、24時間営業がしやすいからです。ファーストフード店などでは、夜間の働き手が見つからずに店を閉めざるを得なくなるケースがあります。働き手が見つかったとしても、夜間の人件費は高くなるためその分だけ儲かりにくくなります。無人店舗はそのような心配がいらず、昼夜問わず収益が得られます。

 見方を変えると、無人化は人手不足の解決策にもなります。人口減少によって人材確保が難しくなっていく日本だからこそ、無人化を急ぐことがサステナブルな経営につながります。

タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ

▶ 治安の良さを活かす

 少し広い視野で見ると、無人化は治安が良い日本だからこそ実現できるオペレーションといえます。日本を訪れた外国人は、道端にある自販機を見て治安の良さに驚くといいます。自販機も無人店舗も無人という点では同じですので、日本は無人化に適した環境であり、企業にとっては地の利でもあります。

 万引きや窃盗などを防ぐ対策も必要です。ただ、無人化の命題は、防犯のためなどにかかるコストを人件費よりも安く抑えることです。在庫管理やレジ業務なども同じで、人件費と機械化のコスト比較がポイントです。

 人手不足が進む日本は、今後も人件費は上がる可能性が高いといえます。一方、デジタル技術については、防犯カメラなどの設備も、AIを使う画像分析のようなソフトも低価格化しています。このような環境を踏まえると、無人化による事業モデルの変革は未来の経営を安定させるための有効な手段といえます。

サムネイル画像提供:PIXTA
<第7回に続く>

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