缶ビールを美味しく飲むコツ? グラスは冷やしすぎてはいけない? ビール好きでも「なるほど!」が詰まった日本ビール検定公式の最新テキスト
PR 公開日:2024/5/15
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「とりあえず」で、まず飲むお酒といえば、ビールだ。白い泡、黄金の液体、爽やかなのどごし、ほど良いアルコール度数をイメージする人が多いだろうが、世界を見渡すとその種類はさまざま。黒色や褐色、白く濁ったものもあるし、香りや味わい、アルコール度数にもいろんなものがある。では、ビールの種類にはどんなものがあるのか。その違いは何によるものなのか。そう聞かれるとちゃんと答えられる人は少ないのではないだろうか。せっかく好んで飲んでいるならば、もっと詳しくなりたいと思う人は多いはずだ。
そんな人は、日本ビール検定、通称・ビア検に挑戦してみてはいかがだろうか。ビア検は、ビールについて幅広く知りたい人から、より専門的に学びたい人まで、20歳以上ならば誰でも受検できる検定試験。『知って広がるビールの世界 日本ビール検定公式テキスト(2024年4月改訂版)』(一般社団法人日本ビール文化研究会/翔泳社)は、その最新の公式テキストだ。テキストというと難しそうに感じてしまうかもしれないが、ビール好きにとってこれほど嬉しい本はないだろう。オールカラーで、画像やイラストもたくさん掲載されている本書には、ビールの原料や歴史、種類、よりおいしく飲むための方法など、知らなかった知識がいっぱい。ページをめくるだけでワクワク楽しく、基礎から知って楽しい雑学まで、ビールについてとことん学ぶことができるのだ。
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恥ずかしながら、私は今まで「生ビールは、やっぱり最高」「ラガービールは何だかゴクゴク飲めちゃう」「エールビールは飲みごたえがある気がする」などと思いながら、あれこれビールを飲んだくれるだけの人間で、「生ビールとは何か」「エールとラガーは何が違うのか」ということさえ知らなかった。だからこそ、この本を読むのが楽しくてたまらなかった。「なるほど!」と思わされることの連続。「生ビールは熱処理をしていないビールのことで、反対に、熱処理ビールの代表銘柄は、キリンクラシックラガーやサッポロラガービール(愛称:赤星)」「エールとラガーは発酵方法が違う」なんてことを知れば、改めて飲み比べがしたくなるし、ますますビールが好きになってしまう。
それに、もちろんこの本では、ビールをおいしく飲むためのコツにも触れている。缶ビールがさらにおいしくなるという「3度注ぎ」、ビールと料理のペアリング、ビールの種類に合わせたおすすめのグラス……。特に驚かされたのは、ビールの冷やしすぎはNGだということ。一般的なビールの飲み頃温度は6~8℃だから、冷やしすぎると、本来の旨みが感じられない上に泡立ちが悪くなったり、混濁が生じたりするそうだ。私は夏になると、冷凍庫でキンキンに冷やしたグラスに注いでいたのだが、それもよくないらしい。グラスは飲む前に冷水または氷水にくぐらせると、グラスが冷えるだけでなく、ビールをなめらかに注ぐことができるというのは、目からウロコだった。
ビールの世界は、こんなにも奥が深いものだったのか。なお本書の難点をひとつ挙げるとすれば、それは、読めば読むほどビールが飲みたくなってくるということ。「このビールはどんな味だろう」「すぐ試してみたい」とうずうずしてきて、のどが鳴ってしまう。読めばビールはますますおいしく、楽しくなることは間違いない。ぜひあなたもビールの知識を蓄えて、もっとおいしくビールを飲もうではありませんか!
文=アサトーミナミ