朝の体に大切なものは水分。でも起きてすぐにたくさん水を飲めない人には?/午前7時の朝ごはん研究所②

暮らし

公開日:2024/5/18

午前7時の朝ごはん研究所

※以下は、上記ページのテキスト部分を抜粋しています。

体にしみる、みそ汁の塩分濃度は?

朝のみそ汁。
食道を通って胃に落ちる温かさに、命のスイッチが入る音がする。
はたして、どれくらいの塩加減を人はいちばん「しみる」と思うのだろうか?

平均的なみそ汁の塩分濃度は?

1カップの水に大さじ1のみそ=1.1%

・みその塩分濃度は、全国平均でだいたい11〜13%(地域によって異なるが、信州みそ、仙台みそはこれくらい)なので、12%の塩分として計算。
・「強」は、計量スプーンすり切りではなく、やや盛り上がるくらいの量。
・再現しやすいようはかりやすい分量で実験した。

A みそ小さじ2(10g)

「あ、薄っ」が第一印象。塩気はあるが、お湯感が強く物足りなさが残る。ただ、健康状態から塩分を控えたい研究員からは「いちばんおいしい」というコメントが。

B みそ小さじ2強(14g)

「あ、ちょうどいい」が第一印象。あっさりとした塩気が気持ちよく喉を通ったあと、舌の上に塩気がほんのり残る。これが「しみる」ということか。

C みそ大さじ1(18g)

「あ、濃い」が第一印象。1口目は「ガツンとくる」感じがあるけれど、2口目から「あ、ごはん食べたい」という気持ちが高まってくる。みその発酵感をしっかり感じる。

D みそ大さじ1強(20g)

「喉渇く」が第一印象。たった0.1%しか違わないのに、Cよりも「しょっぱい」という言葉が頭を占める。一口でごはん3口いけそうなので、ごはんをたくさん食べたい朝に。

結果 B=0.8%がしみる

正直、たった0.1%の差で、こんなに違いが出るとは思わなかった。朝は体から水分が抜けている渇望状態なので、汁物をとるのはよい。だけど、塩分濃度が高すぎると、かえって水分を排出してしまう。だから体は、体液の塩分濃度(約0.9%)に近いものを補給して、ピースを埋めようとするのだ。

テツローさんのひとりごと
みそパックのふたをあけたら入ってる、薄い紙の意味がわからないまま、人生を終えそう。

<第3回に続く>

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