Netflixで映画化決定の「よめぼく」シリーズ最新作!『余命一年と宣告された君と、消えたいと願う僕が出会った話』は“死と記憶”を巡るラブストーリー
公開日:2024/5/16
2021年にリリースされ、その儚くも美しすぎる恋愛模様が大きな話題を集めた『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』。そのシリーズ最新作となる『余命一年と宣告された君と、消えたいと願う僕が出会った話』が、2024年5月8日(水)にリリースされた。
1作目となる『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』は、心臓病により余命宣告を受けた主人公・早坂秋人と、同じく別の病で残りわずかな命だった桜井春奈による“期限付きの恋”を描いた作品。カウントダウンが迫りくる中、懸命に愛を育もうとする男女の純愛ぶりに多くの読者が涙した。
その後も「よめぼく」シリーズとして2023年までに累計4作品を発表し、累計発行部数は50万部を突破。そして2024年6月27日(木)よりNetflixにて、実写映画が全世界独占配信されることに。秋人役に永瀬廉、春奈役に実写版『アオハライド』や『舞妓さんちのまかないさん』などで主演を務めた出口夏希を迎え、“世界一幸福な日々”を表現していく。
そんな人気シリーズの最新作として今回リリースされた『余命一年と宣告された君と、消えたいと願う僕が出会った話』は、通称「虫喰い病」と呼ばれる架空の新型アルツハイマー病を巡る物語となっている。
この病気に罹患した人は睡眠を取ると脳内にある言葉が破壊され、それに関する記憶を失うという不治の病。最後はすべてを失った空っぽの状態で命を落とすか、あるいは精神的苦痛から自死を選ぶ人も少なくないという。
高校2年生の主人公・青野悠人は「虫喰い病」で姉を亡くし、それ以来死ぬことばかりを考えている。毎晩死ぬ方法を考えながら散歩するのが日課で、その際に何度か同じクラスの女子・古河桜良を見かけることがあった。桜良はクラスメートに興味を持たず、教室ではいつもイヤホンをして過ごしている。しかしその背景には、ある秘密が関係していた。
実を言うと桜良は「虫喰い病」で、その事実を家族と親友の横山柑奈以外には隠していた。ところが、ひょんなことから悠人にバレてしまい、それ以降は秘密を共有しながらお気に入りの場所である公園で交流を深めていく。死を願う悠人と、眠るたびに記憶を失ってしまう桜良。期限付きの切ない恋が再び幕を開ける――。
「死」という不可逆的な概念を前提に、ピュアな青春を描いていくのが「よめぼく」シリーズの大きな特徴。今作は「記憶」というパーツが組み込まれたことで、より切なさが増していく。読者からは、「2人のピュアな恋愛ぶりに心が持たなかった…」「忘れる側と忘れられる側の辛さが繊細に描かれててしんどかったけど、最後まで読んでよかったと思える作品だった!」といった感想が集まっている。
残酷な運命を背負った悠人と桜良の恋愛は、一体どんな結末を迎えるのだろうか。ぜひ同作を手にとって2人の軌跡を見届けてほしい。