身長を伸ばしたい人が、朝起きて最初にやるべきことは? 成長期のお子さん必見
公開日:2024/5/28
身長は努力で伸ばせるの?
「子どもは勝手に大きくなる」は大間違い。遺伝の影響が大きいとも言われる“身長”ですが、食事と生活習慣を変えればなりたいスタイルを目指せるかもしれません。
“身長外来”のパイオニア、東京神田整形外科クリニック院長の田邊雄氏が1万5000人のデータに基もとづいた効率的に身長を伸ばすメソッドを伝授!
「うちの家系はみんな身長が高くないから…」と諦める前に、参考にしてみてはいかがでしょうか?
今回は『すごい身長の伸ばし方』に掲載された21のメソッドから、選りすぐりのトピックスを抜粋してお届けします。
※本作品は『すごい身長の伸ばし方』(田邊 雄/KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました
メソッド16 朝起きたら、いちばんに何をしたらいいか?
答えは決まっています。
カーテンを開けて、朝の光を浴びてください。
私たちの体の中には、体内時計があって、体温の変動やホルモンの分泌量などをコントロールしています。睡眠のリズムも、この体内時計が司っています。
体内時計は25時間周期で時を刻んでいるため、それを24時間に合わせるには時計をリセットする必要があります。
リセットすることで、ホルモン分泌なども正しく機能するようになり、睡眠のリズムも正しく制御されます。
この体内時計のリセットに必要なのが、朝日を浴びることです。
朝の光を浴びて体内時計がリセットされると、脳の松果体という部分から出されているメラトニンというホルモンの分泌が止まります。
メラトニンは、自然な眠りをもたらす「睡眠ホルモン」。
朝の光を浴びていったん分泌の止まったメラトニンは、14〜16時間後に再度分泌が始まります。メラトニンの働きで深部体温が低下し、自然な眠りが訪れます。
質のよい睡眠をとるためには、朝、光を浴びて、体内時計をリセットしておくことが大事です。
これによって、「14〜16時間後に眠くなる」というタイマーがセットされたことになり、夜のメラトニンのスムーズな分泌へとつながっていきます。
夜にブルーライトや強い光を浴びてしまうのがいけないのも、それが夜間のメラトニンの分泌を止め、睡眠のリズムを乱してしまうためです。
それに、そもそもメラトニンは、成長ホルモンの分泌も促すホルモン。身長を伸ばしたいお子さんこそ、朝、しっかり日の光を浴びておく必要があるのです。