Amazon先行予約で「文学・評論」TOP10入り!話題の読書エッセイが発売中

文芸・カルチャー

公開日:2024/5/21

SNSで人気急上昇中の読書インフルエンサー・大島梢絵による初著書『読書は鼻歌くらいでちょうどいい』が、5月10日に辰巳出版より刊行された。発売約1カ月前からAmazonで先行予約が始まると、本屋大賞発表直後の受賞作品をおさえて、「文学・評論」カテゴリでTOP10入りを果たした注目の読書エッセイだ。

飾ったり、見たり、読んだりして本と仲よくなろう

若者の読書離れが問題視されているが、実は小中学生の読書量は増えており、20~30代もSNSで読書記録や読書感想を投稿するなど、読書はライフスタイルの一部として楽しまれている。深刻なのは書店離れと、本を読む人とまったく読まない人の差が大きいことだ。

『読書は鼻歌くらいでちょうどいい』は、ジャンルを問わず心のままに読書を楽しむ“本好き”である著者の、本との付き合い方をまとめた一冊。本の読み方や選び方、おすすめの本などが紹介されており、読書初心者や読書から遠ざかっていた人に最適な内容だ。

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いわばカジュアルな読書論だが、著者は「読まなくてもいい」と語る。インテリア感覚で部屋に飾ったり、イラストをぱらぱらと眺めてみたりして本と仲よくなり、気が向いた時に気になるところだけ読んだり、どこか外へ持ち出して読んでみたりと、自分らしい本との付き合い方で読書の楽しさを知ってほしいという。本が好きな人が読めば、今よりもっと本や書店が好きになるに違いない。

初著書にもかかわらず先行予約が好調な様子を見ると、期待値の高さがうかがえる。友人へのギフトにして本好きの仲間を増やしたいという声も届いており、本書をきっかけに、本好きの輪が広がっていくのかもしれない。

読書は鼻歌くらいでちょうどいい
『読書は鼻歌くらいでちょうどいい』目次1

読書は鼻歌くらいでちょうどいい
『読書は鼻歌くらいでちょうどいい』目次2

読書は鼻歌くらいでちょうどいい
『読書は鼻歌くらいでちょうどいい』目次3

発売記念の限定しおりがセットに!

読書は鼻歌くらいでちょうどいい
『読書は鼻歌くらいでちょうどいい』限定しおりのおもて面

帯にある松浦弥太郎氏の推薦文はもちろんのこと、「しおり付き」の文字も見逃せない。発売を記念して、本書オリジナルデザインのしおりが今だけ限定で付いてくる。本記事の写真はおもて面だが、うら面には本にまつわるイラストが散りばめられており、こだわりのある仕上がりに。普段は電子派という人でも、ぜひ書店で初版をチェックしたい。そうして書店へ足を運べば、予想していなかった本との出会いもあるかもしれない。

変わっていく本の価値観

読書は鼻歌くらいでちょうどいい
『読書は鼻歌くらいでちょうどいい』のPOP

「活字だらけの本は、わたしには読めない」。人生の大半をそう思って生きてきた著者は、数年前まで本屋は用事がなければ行かない場所だった。しかし「本を読みたい、読めるようになりたい」と思い、一念発起。読書を気軽に楽しめるようになった今は、Instagramで読書インフルエンサーとして活躍するほか、住まいがある新潟で“本好きの会”を主宰するほどだ。

ネット情報に溺れ、慌ただしい日々を過ごす現代だからこそ、身になる知識や体験価値を求めて、「本を読めるようになりたい」と感じている人が案外多いはず。しかしその多くは、いつの間にか読書ハードルを作り上げてしまっているのかもしれない。かつての著者もそうだったが、「本は読まなければ意味がない」ということは決してない。本書では、そんな本の価値についても触れている。

読書は鼻歌くらいでちょうどいい
『読書は鼻歌くらいでちょうどいい』p142-143

また、本書にはさまざまな本が登場し、巻末に一覧としてまとめられている。小説やエッセイ、ビジネス書や自己啓発書、絵本や児童書、レシピ本や写真集、コミックや歌集など、そのジャンルは多岐にわたる。積読も併読も当然、ジャケ買いも日常的で、自由に本を読む友人のおしゃべりを聞くような気持ちで、ぜひ本書を開いてみてほしい。きっと、本が好きになったり、読みたい本が見つかったり、書店へ行きたくなったりと、次の読書へとつながる一冊になるはずだ。

本書について、担当者に話を聞いた。

――アイデアはどのようにして生まれましたか?

本と仲よくなりたい人が最初に出会う本があったらいいなと思い、企画立案に至りました。私自身が昔は読書に苦手意識があり、大人になってから本のおもしろさに気づいたことも大きく影響しています。

「本っていいよ」「本っておもしろいよ」というところを素直に伝えたかったので、“本が好きになる本”をコンセプトに制作し、カジュアルな読書論としてまとめました。

――本書のイチオシは?

若い世代は特にSNSが本と出会う場になっていたり、インテリア雑貨として本を飾ったり、さまざまなメディアが発達するなかで本に対する価値観が変わっている現状があります。そのため本書は「読みたい」の前に「欲しい」「買いたい」「手元に置いておきたい」と直感買いできるよう、デザインやイラストにもこだわりました。

読書初心者の人や、読書から遠ざかっている人が「抵抗感なく読めること」「読めている実感をもてること」「読後感を得られること」を大切にしたかったので、デザインやイラストにこだわったのも、その工夫のひとつといえます。

読む楽しさだけでなく、イラストを見る楽しさ、ぱらぱらとページをめくる楽しさ、飾って眺める楽しさ、ページを飛ばしてつまみ読みする楽しさなど、読者それぞれの感覚で「本っていいな」「本っておもしろいな」と感じもらえるものになったと思います。

――本書の狙いは?

本書をきっかけに本が好きになったり、読みたい本が見つかったり、興味の幅が広がったり、書店へ足を運ぶようになったり、人へ読書の楽しさを伝えたり、何かしら次へのバトンになればうれしく思います。

【書籍情報】
■書名:読書は鼻歌くらいでちょうどいい
■著者:大島梢絵
■発行:辰巳出版
■発売日:2024年5月10日
■定価:1540円(本体1400円+税)
■体裁:四六判/144ページ

■Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4777830659/
■楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/17822995/

辰巳出版株式会社 ホームページ:https://tg-net.co.jp/

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