「家を出る直前にバタバタして遅刻」を回避する方法は? 大事なのはやる気じゃなくて仕組みづくりだった!
PR 公開日:2024/5/29
友達との待ち合わせ、気づけば時間ぎりぎりになってちょい遅刻。「子どもが帰ってくるまでにあれもこれも終わらせよう」と思ったのに何もできないままお迎えの時間……!
時間に余裕があったはずが、結局何もできないまま終わってしまったという経験、思いあたる方も多いのではないでしょうか? かくいう私もライターという職業柄締め切りのある日々なのですが、まだまだ余裕と思っていたらあっという間に明日が締め切り……! 睡眠時間を削って間に合わせるなんてことも日常茶飯事。
「もっと健康かつ余裕のある生活がしたい……」と思っていた時に出会ったのが『マンガで成功 自分の時間をとりもどす 時間管理大全』(中島美鈴:著、あらいぴろよ:イラスト/主婦の友社)です。
著者・中島美鈴氏は臨床心理士。心理学的視点から、時間を有意義に使うメソッドを惜しみなく紹介してくれるのが本書です。
本書の合言葉は「スープもだ」。
“ス”=スタート 何かを始めようとする一歩を踏み出す時
“プ”=プラン 終わるまでの見通しを立てる
“も”=モニタリング 実行しながらちゃんとできているか進捗を確認
“だ”=脱線防止 やっている間に気が散ったり、他のことをしてしまっていないか
この4ステップの中にある予定通りに物事を進められない問題点を洗い出し、それを解決していく手助けをするのが本書なのです。
具体的な解決方法はマンガで紹介。授業に間に合わない大学生、連日残業するほど頑張っているのに評価されない社会人、テスト前の中学生とその母など「これ私!」と言いたくなる状況に悩む8人が登場し、忍者・リンリンが一緒に「スープもだ」を確認しながら解決方法を伝授します。
私が一番共感したのは朝時間通りに家を出られないAちゃん。寝不足ですっきり起きられず、家を出る直前は決まってバタバタ……。まさに私そのものです。リンリンはAちゃんに、朝の準備にかかる時間をスマホのラップ機能を使って測ってみるようアドバイス。かかる時間を把握した上で、基本パターン、寝坊したパターンなど3パターンくらいの行動計画を作成。スマホアプリを使って予定通りに行動できているかチェックするなど、具体的な解決方法を10案近くも提示してくれるのです。
その他にも、時間感覚を身に着けるために10分で何ができるかを把握する「10分ブロック大作戦」や、大きな仕事を10~30分で終わる作業に細分化した「ロジックツリーToDoリスト」の作り方、自分が集中できる時間を把握して延ばしていく「注意持続訓練」など有意義でメリハリのある時間を過ごすための技がてんこ盛り。
ちなみにこちらのマンガ、リンリンが主人公を肯定&応援するあたたかさあり、クスっと笑ってしまうおかしさあり。マンガとしても面白く、読むだけでもどんどんやる気が出てきます。
最後には自分のつまずきパターンがわかるチェックリストも。当てはまる箇所をチェックして合計個数を書き入れるとレーダーチャートが完成。6つのタイプ別にアドバイスももらえるので、自分に似たレーダーチャートを選んで参考にしてください。
どんな人でも、やり方を学べば時間管理ができる、とあたたかい眼差しで応援してくれる本書。きっとあなたに合ったテクニックが見つけられる、充実の内容です。
文=原智香