美男美女のカップルが極端に少ない理由は? 異性に好かれる会話のコツ
公開日:2024/6/25
仕事、恋愛…日常のあらゆる場面で必須になってくる「対人スキル」。
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男性脳と女性脳の違いは? 宝くじや福袋は本当に得できるの? 口癖にパーソナリティは表れる?
こういった興味深いテーマを取っ掛かりに、「世渡り」のための必須テクニックを紹介してくれる本書。
あなたの人生を180度変える全20スキルの中から、今回は選りすぐりのトピックスをお届けします。
何かと忙しい現代社会を生きる皆さん、人生を「チート化」してみませんか?
※本記事は『人生を1時間でチート化する 対人スキル20』(神岡 真司/ワニブックス)から一部抜粋・編集しました
SKILL03 異性にモテるためのスキル〈基本編〉
異性と仲良くなるための基本スキルを知っておこう
若い時には、誰しも「異性にモテたい」という願望をもつことが多いでしょう。ところが、男性脳と女性脳の思考回路の違いもあって、なかなか相手の気持ちがわからない――といった状況も少なくないのです。
ゆえに、男性側も女性側も、相手と仲良くなる術がわからず、もどかしいと思う場面に、しばしば遭遇してしまうことがあるわけです。モテるようになりたい――というのは、男女ともに共通する願望といってよいでしょう。
これを実現するには、どうすればよいのでしょうか。
まずは、自分に自信をもつことが大事な第一歩となりますが、そのためには、次のような事例を考えてみることが重要です。「モテる・モテない」というのは、容姿の影響はほとんどない――という事実です。たとえば、世の中には、意外なことに、美男美女のカップルは、驚くほど少ないという現実があります。
女性のほうが美人でも、男性が不細工だったり、男性のほうがイケメンなのに、女性のほうは、全然パッとしない――といったケースは、ごくごく一般的だったりするからです。これは、異性のカップルいずれもが、けっして、「顔重視」で相手を選んでいるわけではない証拠といえるでしょう。
たしかに、自分の権力や地位を誇りたい男性の中には、美女をパートナーにすることにこだわるタイプもいないわけではありません。
これは、美女を傍らに置くことで、同性のライバル男性に対する牽制にもなるからです。つまり、「美女をはべらす俺ってすごいだろう」という虚栄心が満たされるからでもあります。たとえば、事業に成功した男性が、若い、とびっきりの美女を妻に迎えるというケースに対し、「トロフィーワイフ」という呼び方があるのをご存じの方もいるでしょう。経営者になって、会社の受付嬢や秘書を「顔採用」して、「どうだ、俺は成功者だぞ」という見栄を張る場合も散見されます。
男性同士は、ライバル心がはたらくゆえに、こうした自分の配下にとびっきりの美女をはべらすという動機もはたらきます。
しかし、ふつうの異性のカップルの場合、両者が「美男美女」というケースは、ぐっと少なくなります。男性も、異性のパートナーとして相手を選ぶ際には、「顔で選ぶ」という動機は少なくなるからです。
自分の強力な味方、同志的な結びつきを重視するからこそ、男性も女性も、自分のパートナーを選ぶ際には、表面的な「顔」などでなく、「中身」をこそ重視することになるわけだからです。
それに、どんなに美麗な容姿でも10年もすれば衰えます。生涯の伴侶を選ぶなら、人間性の中身こそが何より重要なのです。ゆえに、顔やスタイルに自信がないからといって、パートナー選びに、特段臆する必要はまったくないわけです。
親しくなるには相手との「共通点」を多くもつこと
すでにお伝えしましたが、「共通項・類似性の原理」と呼ばれる心理学のはたらきは、人と人とが仲良くなるための必要不可欠なツールとして、よく知られています。
これは、男女間においても同じことなのです。
初対面の人と会話をしていて、一瞬にして会話が「盛り上がる」といったシーンがあります。それは、相手と出身地が同じだったり、住んでいる地域の距離が近かったり、出身学校が同じ、好きなテレビ番組が同じ、苦手な食べ物が同じ、などなど相手と共通項や類似性が多くあるほど、瞬時に仲良く、親しみ深くなれるというシーンであるわけです。
ゆえにコミュニケーション能力に磨きをかけるうえでも、相手の好きなモノ、興味のあるモノに「そうだね」「わかるわかる」「僕もそう思う」など、相槌にも工夫して、「同調や共感」を示していくことが何より重要ということがわかります。
「男脳」と「女脳」の違いを理解する
一般的に、人が人に対して好意を抱くのは、上述のようなアプローチが不可欠ですが、「異性」と仲良くなっていくためのアプローチにおいては、はじめに「男脳」と「女脳」の違いを理解しておくことも大事でしょう。異性との関係性においては、同性の場合とは、かなり「思考パターン」が異なるため、齟齬が生じやすいことが多いからです。
なぜかというと、男性と女性の思考パターンに違いが生ずるのは、人間の脳の機能性に理由があるとされるからです。
人間の脳には、「右脳」と「左脳」があり、「右脳」は感覚的、空間的捉え方を得意とする脳であり、「左脳」は、言語的、数学的、論理的捉え方を得意としています。
この「右脳」と「左脳」の間は、「脳梁」という神経線維の束で結ばれています。
実は、この「脳梁」が女性の場合は太く、男性の場合は細いのです。
そのため、会話の時には、男性よりも女性のほうが、「右脳」と「左脳」の両方をバランスよく使い、男性は「左脳」のはたらきが中心になりやすい――といわれるのです。
これが、男性の思考が論理的になりやすく、女性の思考は感覚的、情緒的になりやすい――と指摘されるゆえんです。
女性同士の会話を傍らで聴いていると、感覚的で情緒的であり、お互いの共感が重視されていることが、とてもよく窺えます。
「これって、かわいいー」「ほんと、かわいいー」「これもいいかも」「ホントそうねーかわいいー」といった感じで、どこがどうなのかといった具体性も脈絡もないのに、ひたすらフィーリングで共感し合う場面がよく見受けられるでしょう。
いっぽうで、男性同士の会話では、論理思考が中心になるため、「何でそうなの?」「どうして?」「それで結果はどうだった?」などと、原因や結果を分析する会話傾向が強いといえるのです。こうした違いは、次のような女性同士、男性同士の会話にも、よく表れているものです。
女性A「今日は疲れたなー、早く帰ってお風呂に入りたいわ」
女性B「ホント、あたしも今日は気疲れしたわ。肩凝ったもん」
VS
男性A「あのくだらない会議で疲れたよ、ビール飲みてぇな」
男性B「まったく、部長の話長かったからな。中身がなくてさ」
このように、女性は情緒的ですが、男性は「疲れた」ということの具体的な原因や理由といった理屈にこだわった受け答えをしていることがわかるでしょう。
この場合、女性は感覚的な表現を選びがちですが、男性はその原因や理由といった理屈が入ってきやすいのです。
男性は「論理や理屈重視」で女性は「共感重視」
そのため、同性同士とは異なる男女における会話では、次のような心理的ギャップや「齟齬」が生じがちなのです。
女性「あー、今日は疲れたわー。いやになっちゃう」
男性「疲れたの? またあれかい? 会議が長引いたの?」
女性「まあそうね、会議も長かったし、仕事もイマイチだし」
男性「会議が無駄に長いのは、時間を決めてないからだよ」
女性「そんなのわかるけど、言えないわ、あたしの立場じゃ」
男性「それじゃいつも堂々巡りだろ。誰かが提案すべきだよ」
女性「いろいろあるのよ、そんな単純に解決しないわよ」
男性「それじゃあ、無駄な会議で疲れるのも仕方ないよな」
女性「うるさいな、私の職場のことなのよ、放っといてよ(怒)」
このように、理屈を説く男性は、女性にウザがられます。女性は特段、疲れたことの解決策など求めていないからです。そんな原因は百も承知だからです。
女性が「あー、今日は疲れたわー」というのは、それに対する共感が欲しいだけで、特別な解決策が欲しいわけではなかったからです。
男性は、女性から「疲れたわー」と振られたら、「そうかー、今日は大変だったんだねー」などと軽くフォローすればよいのです。
こんな男女の何気ない会話でさえ、男性の思考がメインに押し出されると、男女の会話が中断してしまいがちです。
こうならないためには、男性は女性の共感思考にもっと近づきフォローする習慣が重要でしょう。
一方で、女性のほうも男性の思考パターンを理解してあげるべきです。男性は、女性に対し親切のつもりで、会議を短くするための提案をしたかっただけだからです。
男性の提案には、「ありがとう、心配してくれて」と一言謝意を示し、「大丈夫だから……」と会話を流せばよかっただけなのです。
そうすれば、会話がぶつかることもなくなるのです。
男性は、女性の前では、頼りがいのある自分を演出したい習性があります。上から目線で、意見や解決策などを提示したくなるのは、そういう男脳の癖だからなのです。
女性が「これってかわいいわー」などと、何かに反応した時には、間違っても男性は「これのどこが、かわいいの?」などと論理的追及をしてはいけないわけです。
男性は、女性とともに「ほんとだ、かわいいねー」などと共感のセリフが、自然に出てくるよう心がけていなければいけません。
これが、異性にモテるための男女の会話の要諦でもあるわけです。
<第2回に続く>