「なるほど」が口癖の人は頑固な性格? 口癖で判る人の特徴
公開日:2024/6/26
仕事、恋愛…日常のあらゆる場面で必須になってくる「対人スキル」。
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男性脳と女性脳の違いは? 宝くじや福袋は本当に得できるの? 口癖にパーソナリティは表れる?
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※本記事は『人生を1時間でチート化する 対人スキル20』(神岡 真司/ワニブックス)から一部抜粋・編集しました
SKILL16 相手の本音や性格を見抜くスキル〈言動編〉
代表的な口癖とその特徴
口癖というのは、自身で気づいていなくても、誰にでもあるものです。誰かから指摘されて、「そういえば、そうだな」と気がついたという経験をおもちの方もいるでしょう。それだけでなく、口癖というのは「言霊」のように、繰り返しているうちに、その人のマインドにまで影響を及ぼしていることがあります。
「〇〇すべきだと思うよ」などと「べき」という言葉を多用する人は、責任感の強い人ですが、逆に「まあ大丈夫だろう」「まあ、そんなところかな」「そのうち何とかなるでしょ」などの口癖を多用しているうちに、無責任気質になってきた――という事例もあるからです。
では、いくつかの代表的な口癖を分析していきましょう。
●「要するに〜」……相手の話を要約し、簡潔にしたい気持ちの表れですが、多用する人は「面倒くさがり」「せっかち」な性格で仕切りたがりでもある人です。
●「でも」「だけど」……相手の意見に批判的な「D言葉」です。こういう口癖の多い人は、自己愛が強く、偏狭でプライドも高く、自分の殻に閉じこもりがちなところがある人でしょう。何かと相手の主張に物言いをつけて自分の立場をアピールするわけです。
●「どうせ〇〇だよ」……自己肯定感の低さが窺える口癖です。物事に主体的に取り組もうという前向きさがありません。こういう人と付き合うと、振り回されて疲れます。
●「なるほど」「確かに」……相手に共感しているように見えますが、ただのポーズであることが多いでしょう。内心は自分の主張に固執する頑固な性格が窺えます。しかし、自立心は旺盛なタイプです。
●「忙しくてさ……」……他人から評価してもらいたい自意識過剰タイプです。「忙しい」という理由を聞いて、感心してあげると喜ばれます。ただし、干渉されるのは嫌いなタイプゆえに、「こうすれば楽になるのでは?」などと提案すると機嫌を損ねます。
●「一般的には」「常識的には」……自分の意見に普遍性をもたせたく、押しつけがましい性格です。チャンスがあれば、巧妙に抜け駆けで相手を出し抜いて、自分を優位に保ちたいタイプです。
●「まあ」……自分に自信のないタイプです。確たる考えもないので適当にその場を取り繕ってお茶を濁したい。無責任なので、秘密の約束などは守れません。
●「絶対だよ」「必ず〜」……相手に確信をもたせて、信頼を勝ち取りたい願望は強いのですが、根拠がなくてもこんな言葉を口にしてしまうので、かえって信頼性が乏しくなります。いざ自分が決断する際には、意外にも優柔不断になります。
●「これってかわいい」……この言葉を連発するのは女性に多いでしょう。対象物を見るや「かわいい」というのは、自分がかわいいと認められたい願望の表れです。「きみもかわいいよ」ともっとほめてあげましょう。
●「すごい」……やたらに連発するのはミーハー気質です。こういってさえおけば、世渡りも楽だと短絡思考しています。熱しやすく飽きっぽい性格です。
●「やはり……」「やっぱり〜」……物事を深く考えない楽天家です。計画性に難があるので、こういう人がやった仕事はチェックが必要です。気まぐれで次々と移り気なところも特徴的です。
服装に現れるイメージ効果
自分の印象を左右する上で、服装の選び方も重要です。それによって、相手が受けるイメージも変わるからです。さらに、服装は、話題のキッカケづくりにも大きな意味をもちます。「〇〇さんは、ファッションセンスが抜群ですね。今日のネクタイ、スーツとワイシャツの色柄のコンビネーションにぴったりですもの」などと告げると、「えっ、そうかな…」などと照れながらも、相好を崩してくれるでしょう。
一般に、黒っぽい服装を好むのは、自分に威厳や権威をもたせたい願望のある人です。黒は権威や威厳、厳格さの象徴だからです。警察官やガードマンの制服、スポーツ競技のチームカラーが黒だと実力以上に強く見えます。
また、色彩心理学では、赤系の色を服装のどこか一部に取り入れると、魅力度が格段にアップすることが知られています。赤は血の色でもあり、注目度が高くなり、その人を躍動的に見せる効果があるとされています。さらに、白や水色は、清新さの象徴です。爽やかな人柄でありたいという願望が表れています。
そして、ピンクは、かわいさの象徴です。かわいく見られたい、かわいがられたいという願望の人は、ピンクの色合いを服装や持ち物のどこかに取り入れているものです。
黄色は、やんちゃで目立ちたいという戯れ心の表れです。まだ精神的に大人として自立していない傾向のある人が、服装や持ち物に好んで取り入れます。
相手の秘密や本音を聞き出す心理テクニック
さて、直接に言葉を用いて相手の真実に迫る「心理テクニック」もご紹介しましょう。言葉をプライミング効果(呼び水効果)として、相手の思考を自在に操れるからです。
●「一般論ですが」「たとえばの話ですが……」
会話を交わしていて、これ以上は秘密にしなければいけないと思った相手は、核心に迫られると口ごもり、「これ以上はちょっとね……」などと防波堤を築きます。そんな時には、「じゃあ、一般論でよいのですが」とか「じゃあ、例えばの話ですが……」などと、一見ちょっと違う話のようにして、少し角度を変えた質問をすると、真実の答えに近い回答がポロリと零れ落ちるものです。
「じゃあ、仮の話なんですが……、御社の年収は30代後半には800万円台に載るって聞きましたけど、どうですか?」などと相手に振るのです。すると「いやあ、それは昔の話ですよ。今は40代の半ばにならないと年収800万は無理ですね」などと、相手の年収という知りたい答えがこぼれ落ちるものなのです。
また、わざと間違った質問をすることでも、真実の回答が得られることがあるものです。人は、間違った決めつけをされると訂正したくなるからです。
たとえば「御社の〇〇製品の製造原価は、30%そこそこって聞きましたよ。めっちゃ儲かってるんですよねえ」などと言えば、「いやいや、とんでもない。心臓部に〇〇という高性能部品を取り入れてますから、原価は55%近くにまで迫ります。そこから人件費やら何やら経費を乗せると、儲けなんてほとんど出てませんよ」などと 、ありがたく訂正してくれて、原価の秘密まで迫れてしまうのです。
他にも、「それってホントなんですか? ウソみたいな話じゃないですか」などと、相手の話を疑い、否定的な対応をすると、相手は反発して、「本当に決まっているじゃないですか。だから今でも〇〇の失敗が大きく足を引っ張っているんですよ。その後遺症なんですよ」などと真実を教えてくれます。
また、有名な本音の聞き出し方では、「実はですね、ここだけの話ですが、〇〇が〇〇で、これこれになったんですよ」と自らが自己開示して、相手の返報性を誘うという方法もあるでしょう。
ダミーの秘密を開示して、相手から情報を引き出すというのも駆け引きでは常套手段になっています。
おだてて、本音を誘導する手口もあります。
男「きみぐらいモテモテだと、10人以上の男性と付き合った経験はあるよね?」
女「やだ、そんなに多くないわ。まだ4人としか付き合ったことないもの」
人を動かす言葉を使おう
なお、この項目のまとめとして簡単な「言葉のテクニック」も覚えておきましょう。
モノを頼む時には、一言ほめて伝えるようにすると何事もスムーズになります。
「課長の今日の靴カッコイイですね。あ、ここに承認印お願いします」
また、命令形に近い言葉をやめ、「意向打診型」のセリフにするとマイルドです。
「今日中に仕上げてくれよな」→「今日中に何とかできないだろうか?」
そして、他人の言葉を使ってほめると、信憑性が増します(ウィンザー効果)。
「こないだ課長が、きみのことを、仕事が丁寧で早いってほめてたんだぜ」、などと、ちょっとした工夫で、周囲の環境もぐんぐん向上していくのです。
<続きは本書でお楽しみください>