「破天荒」は“真面目な人”を指す言葉だった!? 勘違い日本語の本当の意味

文芸・カルチャー

公開日:2024/6/25

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「小春日和」は春には使わない言葉!?

言葉とは時代によって移り変わるものですが、社会人なら常識として一般的な日本語の意味合いをおさえておきたいもの。

二度と忘れない! イラストで覚える 大人の教養ことば』では教育学者・齋藤孝が、大人として身につけておきたい95個の日本語を解説!
間違えて使っている人が多い言葉から、使うと一目置かれるような素敵な言葉まで、大人として身につけたい言葉がたくさん収録されています。

大人の教養を身につけたい時にはもちろん、普段何気なく使っている日本語の意外な発見も楽しめる一冊です。

※本記事は『二度と忘れない! イラストで覚える 大人の教養ことば』(齋藤 孝/ワニブックス)から一部抜粋・編集しました

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二度と忘れない! イラストで覚える 大人の教養ことば
『二度と忘れない! イラストで覚える 大人の教養ことば』(齋藤 孝/ワニブックス)

二度と忘れない! イラストで覚える 大人の教養ことば

解説
あの有名な「破天荒芸人」は、実は「破天荒」ではなかった!

「破天荒芸人」などの表現が広まったことで、豪快、大胆といった間違った認識を持っている方が多いように感じます。しかし、本来「破天荒」とは唐の時代に官吏の試験の合格者が一人も出ず「天荒」と呼ばれた土地に、初めての合格者が出たことで、「天荒を破った」と称したという故事によるもの。つまり、「この高校から、初めて東大に行った!」といった意味合いですから、本来は非常に真面目な人を指す言葉なんですね

 ちなみに、平成ノブシコブシの吉村さんとはテレビで共演させていただいたことがありますが、芸人さんの心意気とは素晴らしいもので「(破天荒の)本当の意味を聞いたけれど、今さら変えられない!」とおっしゃって、大胆にも全裸でスタジオ中を歩きまわる姿に、思わず感服したものです。とはいえ、裸になって歩きまわったり、脇で音を鳴らすような芸は、本来の「破天荒」ではありませんので、くれぐれも誤解なきよう。

二度と忘れない! イラストで覚える 大人の教養ことば

<第2回に続く>

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